2019年11月アーカイブ

ジュニアの部の入賞作品のご紹介、最後は特別賞と学校賞、館長賞です。

特別賞(三木工業協同組合理事長賞)
「アニマルはんこかけ」
 
木下 凜々さん(東京都立工芸高等学校 3年生)
特別賞 アニマルはんこかけ.jpg
〔作者コメント〕
ほのぼのとした森と動物達をモチーフに、普段使いの筆記用具や印鑑を入れておけるスタンドとハンコを作りました。ハンコのデザインは学校の先生が確認印として使っているものを参考にしました。
苦労した点は、切り株の形状です。柔らかい雰囲気になるよう、滑らかな形を意識しました。
また、様々な樹種を用いて木材それぞれの色の温かみや風合いを感じられるようにしました。
[審査講評]
デザイン、アイデア、仕上げの美しさ、いずれも工芸高校の学生さんらしいプロ顔負けの作品に仕上がっています。
特に両側の切り株は、滑らかで凸凹もうるさすぎないよう、よく考えて作ってあります。台座とのはめ込みもきれいで、それぞれ部品ごとに白木と茶色の濃淡で色分けしてあるのも美しいです。
(彫刻家 磯尾 隆司)


学校賞(兵庫丹波の森協会理事長賞)
鳥取県 日野町立根雨小学校

学校賞.jpg
[審査講評]
永年にわたり、組み木のおもちゃ作りに取り組まれてきたことは素晴らしい事です。その活動は子ども達の創造力や表現力、集中力など多くのものを育んできたと思います。
出展さている作品は、どれもしっかりと組み木のデザインが出来ていますし、それぞれに楽しい発想で制作されており見ているだけで微笑ましくなります。
(玩具作家 濱田 昭文)


館長賞(兵庫県立丹波年輪の里館長賞)
「十二支リレー」
 
河野 舞心さん(羽島市立中島中学校 2年生)
館長賞.jpg
〔作者コメント〕
どこをどうほっていけば、どんな形になるのかがよく分からなくて難しかったけど、かわいくできてよかったです。コツコツほっていくのも楽しかったです。
[審査講評]
最初は小さすぎて何かよくわからなかった。しかし、よくよく見ると細部までコツコツと丁寧に仕上げられていて、作者の作品に対する愛情が伝わってきました。
グランプリを取った「十二支のゆらい」のダイナミックさと好対象をなしており、小さくて素朴なところがこの作品の魅力となっている。
(兵庫県立丹波年輪の里館長 小西 重正)

佳作(丹波の森ウッドクラフト展実行委員長賞)3点です。

 「じょうろのおふね」
 横田 瞳さん(愛知県立起工業高等学校 2年生)
佳作 じょうろのおふね.jpg
〔作者コメント〕
この作品は小さな子どもが、お風呂で遊べるように作りました。
船の中に水を入れて、じょうろにしたり、浮かばせて遊ぶことができます。
初めて木材でおもちゃを作り、カーブなどが大変でしたが、また別の何かを木材で作りたいと思うくらい楽しかったです。
[審査講評]
お風呂の中で遊ぶためのじょうろは水が漏れない軽い材質を選びますが、それを木で作る発想は豊かです。また、船体前部の難しい丸みの加工がすばらしく、時間がかかる丁寧な仕上がりになっています。ただ、幼いこどもが遊ぶには、少し重いと思われるので、より軽く仕上げたほうが良いと思います。
(前西宮市中学校校長  岡本 悦司)


 「ミニオンハウス」
宮﨑 奏さん(丹波市立中央小学校 3年生)
佳作 ミニオンハウス.jpg
〔作者コメント〕
ブランコを動くように作ったり、ボンドで固定するところが苦労しました。
マスキングテープでデコレーションするところが楽しかったです。
[審査講評]
いかにも小学生の女の子らしいかわいい作品です。
マスキングテープによるデコレーションもていねいで、きちっとすみまで神経が行き届いています。特にブランコがスムーズに動くのには感心しました。しくみを考えるのに苦労したのではと思います。
(彫刻家 磯尾 隆司)


 「どうぶつぺけぺけ」 
尾関 一馬さん、深田 幸菜さん(名古屋市立工芸高等学校 2年生)
佳作 どうぶつぺけぺけ.jpg
〔作者コメント〕
向かい合うことで対戦のできるピンボールゲームです。折り畳むこともでき、収納も便利です。障害物には学校の廃材を使用しました。子どもが好きな動物をゴールのモチーフにし、親しみやすくしました。木と木があたった時のかたかたという音も楽しむことができます。
作品を作る上で苦労した点は、盤を3層構造にしたので、各層のズレを無くすため、細部までやすりがけをしたことです。
[審査講評]
盤は三層構造になっていて細部まで丁寧に仕上げられており、全体的に加工技術の高さがうかがえる作品です。
ゴール部分が盤にぴったりと収まらないところの改善や、ゲームとしては少し単純すぎるので仕掛けを増やすなどもうひと工夫すれば更に魅力的な作品になります。
(玩具作家 濱田 昭文)

優秀賞(丹波市長賞) 「あにまるトレイン☆」 
後藤 愛実さん(愛知県立起工業高等学校 2年生)
優秀賞 あにまるトレイン☆.jpg
〔作者コメント〕
12種類の"あにまる"たちを"トレイン"に乗せて、自由につなげられる線路の上を走らせてあげてください。"あにまる"と"トレイン"は磁石でつけるので、"あにまる"が落ちることはないです。
また、"あにまる"は積み木のように積んで遊ぶことができます。
[審査講評]
「動物人形を乗せて、手で押して走らせる」というコンセプトの幼い子ども向けの鉄道玩具です。レールが木製で組み合わせによってパズルのように仕上げることが出来るので、知育玩具と言ってもいいぐらいです。
12個のあにまる人形を磁石で取り外すことが可能なので、飽きがこず、また簡単で安全に使うことに配慮をされています。幼い子どもにとって、大好きなおもちゃでしょう。
(前西宮市中学校校長  岡本 悦司)


続いては、優秀賞(丹波市議会議長賞)「花がらのトレイ」
若森 みずほさん(丹波市立崇広小学校 5年生)
優秀賞 花がらのトレイ.jpg
〔作者コメント〕
ふかくほって立体感を出せるようにがんばりました。
ニスをぬるのが楽しかったです。
[審査講評]
しっかりとした作りで、どっしりと重量感のあるトレイです。
表面にはかわいい花柄の浮き彫りがバランス良く施され、彫り跡に苦労の様子がうかがえます。
底面の両側に凹みが作ってあることで取っ手のような大変持ち易い工夫もされています。ていねいにニスで仕上げてありますが、少し垂れた跡が見える所も、かえって子どもらしく好感がもてました。
(彫刻家 磯尾 隆司)


続いては、優秀賞(丹波市教育長賞)「犬のおやこ」
藤原 陽輝さん(丹波市立春日部小学校 3年生)
優秀賞 犬のおやこ.jpg
〔作者コメント〕
犬の耳を切るところをがんばりました。
[審査講評]
犬の親子をモチーフにしたテープカッターと鉛筆立てですが、ほのぼのとしたデザインが可愛く思わず手に取りたくなる作品です。
部材の加工には電動工具を使ったと思われますが、使いこなすのが難しい年齢でもあり苦労をして加工した痕跡が見られますし、仕上げに二スを使っているところにもチャレンジ精神が感じられ一生懸命取り組んだ様子がうかがえます。
テープを取り付ける部分や鉛筆を立てる部分はしっかりしていて実用性があるので、日常でも使ってみてほしいと思います。
(玩具作家 濱田 昭文)

大変遅くなってしまいましたが、ジュニアの部の入賞作品をご紹介していきます。
まずはグランプリ 「十二しのゆらい」 
大森 春菜さん(丹波市立南小学校 3年生)
グランプリ 十二しのゆらい.jpg
〔作者コメント〕
神さまからお手紙をもらった動物たち。 一年間の動物の大しょうになりたくて急いで神さまの所に集まった《十二し》の動物たち。台を作るのに初めてジグソーを使いました。だいじょうぶ。
[審査講評]
圧倒的な存在感と遊び心を感じる作品であり、スケールの大きさから長期間にわたって作り上げられたことがうかがえます。
昔話の「十二支の由来」を題材にして端材やおがくず、木球、木の実など多様な素材を適所に効果的に使って仕上げており、その表現力や創造力には驚かされます。
前回に続き二度目のグランプリ受賞ですが、更にグレードアップした作品に子どもの可能性は無限大であることを感じさせられました。今後も創作活動を続けていただくことと、それが更に将来へと繋がっていくことを願っています。
(玩具作家 濱田 昭文)


続いては、準グランプリ(兵庫県知事賞)「森からのミュージック」
齋藤 優太さん、佐々木 智哉さん、浅田 龍也さん、河野 心さん、田村 真里奈さん、 保木 利仁さん、柴崎 海翔さん、奈良 好伸さん、山田 直人さん、渡辺 遥輝さん、綿引 海斗さん、 新井 陸さん、黒川 勝也さん (埼玉県立特別支援学校大宮ろう学園高等部産業工芸科 1~3年生)
準グランプリ 森からのミュージック.jpg
〔作者コメント〕
この作品は、産業工芸科13名が力を合わせて作った組作品です。「ウサギさん」を固定した土台部分の厚板は、太い柱を手鋸で縦挽きして木取りしましたが、心材部分でしたので、硬くて鋸挽きは本当に大変でした。
ウサギさん達4匹がギターやピアノを演奏し、その後ろでは、4人の歌手兼ダンサー(人体模型)が演奏に合わせて楽しく歌い踊るというイメージで作りました。ウサギさんの耳や手は曲げ木加工です。
銘木を使うことで、仕上がりが美しく、木材加工の楽しさを十分に感じることができました。
[審査講評]
すっかり上位入賞の常連となった同校ですが、今回も13名の共同製作による群像大作での入賞となりました。
前列には同校の特徴であるなめらかな曲面と、ニスによる美しい仕上げの楽器を弾くうさぎを、後列には近年見るようになったカンナくずをはり付けた造形による歌手兼ダンサーを配列し、いずれも動きがあり、手の込んだていねいな仕事が成されています。アップテンポの音楽が聞こえてきそうな楽しい作品です。それだけに、もうひと工夫、どこかに動く仕組みがあれば申し分なかったのですが。
(彫刻家 磯尾 隆司)


続いての、準グランプリ(兵庫県知事賞)は、「くるくるかたつむり」
板垣 匡哉さん(東京都立工芸高等学校 3年生)
準グランプリ くるくるかたつむり.jpg
〔作者コメント〕
かたつむりのなめらかでゆっくりとしている感じをイメージしながら、製作しました。 また、割れている所や節はあえて手を加えず、自然に生きるかたつむりを表現しました。殻の部分は丸太でできていて、表面を削ったり中をくりぬく作業が大変でした。
[審査講評]
木の素材を生かした素朴でかわいい存在感のあるかたつむりです。殻の中が回転し、デザインも工夫されボールも動くことによって、かたつむりの表現がより豊かになっている。このアイデアがすばらしい。
また回転軸が見えなくて、ブレのない滑らかな回転をする加工技術は高い。そして、丸太で殻を作り、その中を切り抜く作業は大変だったはずですが、そんな苦労を感じさせない爽やかな作品となっています。
(前西宮市中学校校長  岡本 悦司)

11月10日(日)、第32回丹波の森ウッドクラフト展 一般の部・ジュニアの部の表彰式を開催いたしました。
一般の部ジュニアの部とも、遠方からもたくさんの受賞者の方にご出席いただき感謝いたします。
受賞者のみなさま本当におめでとうございました!

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