2013年11月アーカイブ

ジュニアの部 表彰式

| トラックバック(0)

本日、ジュニアの部の表彰式が行われました。
生憎の雨模様でしたが、遠くは埼玉や東京からも受賞者の方に来ていただき、無事終了しました。
みなさま、ありがとうございました。
また、展示の方も今日で最終日でした。
たくさんご来場いただきありがとうございました。

P1170676.jpg P1170680.jpg P1170711.jpg P1170732.jpg P1170745.jpg

ジュニアの部の入賞作品のご紹介、最後は特別賞と学校賞です。

まずは特別賞(三木工業協同組合理事長賞)
 「「ハンドルまわそう」くるくるマシーン4号 ゆらゆらカゴで玉入れ大会」
 
足立 雄飛さん (丹波市立北小学校 6年生)の作品です。
IMG_5901.jpg
〔作者コメント〕
この作品は、発射台に豆を入れて、回っているかごに飛ばし入れるゲームです。
なかなか入らないので難しいです。
[審査講評]
大きくて安定感があり、的当てゲームのような、子どもから大人まで楽しく遊べる作品です。
上に取り付けてあるかごの部分も、短い円柱をつなげることでジャバラのようにどの方向にも自由に動くよう工夫していますが、球がもっとうまく飛ぶよう、発射台にもうひと工夫欲しかったです。
(彫刻家 磯尾 隆司)

次に、学校賞(兵庫丹波の森協会理事長賞) 埼玉県立特別支援学校大宮ろう学園高等部産業工芸科
IMG_5929.jpg IMG_5931.jpg IMG_5932.jpg IMG_5934.jpg IMG_5937.jpg IMG_5940.jpg
[審査講評]
毎回、出品作品のいずれかは上位の賞を受賞するという快挙を遂げられています。
加工技術と透明ニスによる仕上げの美しさは群を抜いており、簡単にまねのできることではありません。おもちゃなど、貯金箱以外の作品も是非拝見したいです。
(彫刻家 磯尾 隆司)

佳作(丹波の森ウッドクラフト展実行委員長賞)3点です。

まずは 「木り撮り(きりとり)」 関 なつみさん(東京都立工芸高等学校 3年生)の作品からご紹介します。
IMG_5915.jpg
〔作者コメント〕
私が好きなカメラを、木地の色と温もりを大切にして作りました。レンズの部分が本物のカメラのようにねじ込み式で取ったり外したりできるようになっています。僅かな微調整など、その機構を作るのに苦労しました。
私はカメラのファインダーを覗くことが大好きです。目の前にある風景を切り取ることはそこに自分だけの世界があること、ファインダーを覗いた人が切り取った世界は十人十色で一つとして同じものはない、だからこそカメラは面白いものだと思います。このカメラを覗いた人に、そんな楽しさを感じてもらえると嬉しいです。
[審査講評]
カメラの形と万華鏡を組あわせたユニークな作品です。工作精度も高いものがありますので、更にレンズ部分なども、ふんだんに木材を使いリアルに仕上げてもよかったと思います。
(三田市中学校美術科教諭 大前 勝彦)

次に 「木のおもちゃ(車・汽車)」 福原 大生さん(三田市立あかしあ台小学校 6年生)の作品です。
IMG_5917.jpg
〔作者コメント〕
汽車などの車輪のくぎを、車輪がまわるように打つのがとても大変だった。
[審査講評]
素朴な作品ですが、一生懸命に木を切って削り、時間を忘れて楽しんで作った様子がうかがえる作品です。丸太を切って作った車輪が動き、車や汽車が動いたときの喜びや感動も伝わってきます。
(日本玩具博物館 館長 井上 重義)

最後に 「ペンギンとらいおん」 河村 一慶さん(三田市立あかしあ台小学校 1年生)
IMG_5908.jpg
〔作者コメント〕
くっつけるのやひらうのがむずかしかったです。
きをきるのがむずかしかった。
[審査講評]
作品を見た瞬間「可愛い~!!」と声が出てしまいそうな表情を持った作品です。いろいろな自然の 形した材料を、動物の形に合わせて使い分けられており、特徴をうまく捉えています。
(三田市中学校美術科教諭 大前 勝彦)

優秀賞(丹波市長賞) 「ビー玉転がし」 足立 晃基さん(丹波市立北小学校 6年生)の作品。
IMG_5922.jpg
〔作者コメント〕
木を削る時に良い角度にほるのが難しかったです。
でも最後ビー玉を転がしてうまく転がった時の達成感がすごく良かったです。
穴をほるのがすごく大変でした。特に、ビー玉の大きさにほるのが大変でした。
長さの調整も大変で、かなり難しいと僕は思いました。
[審査講評]
何気なく見ていると、ビー玉が転がっていく遊び道具なのですが、そこには支えになる支柱もなく、空中に浮かぶ回廊を、ビー玉が滑って行く・・・小気味良さがあります。ここまで高いバランスを作るのは大変だったと思います。あえて、着色などを施さず「素地」のままにしたことで、木の持つ素朴さが感じられます。回廊に変化をつけるとなお一層、目で追う楽しさが表現できるでしょう。
(三田市中学校美術科教諭 大前 勝彦)

続いては、優秀賞(丹波市議会議長賞)「にんじんのはたけ」大和田 智子さん(東京都立工芸高等学校 3年生)の作品。
IMG_5919.jpg
〔作者コメント〕
25個のにんじんのおもちゃを作るのに苦労しました。にんじんの大きさが3㎝程になるので、箸で掴める程度の重さに仕上がるか心配でした。
木の木目でにんじんの表面の模様を表現できたと思います。
子供がこのおもちゃで遊ぶことにより、箸を使う練習と、にんじんに親しむことで野菜を少しでも好きになってもらえたらと思います。
[審査講評]
木目を生かした仕上がりに、素朴な手づくり感があふれていますね。制作の意図として「子供たちがこのおもちゃで遊ぶことにより、箸を使う練習とにんじんに親しむこと・・・」とありますが、お言葉どおり子どもたちは友達と一緒になって、遊び方をいろいろ考えて喜んで遊ぶと思います。残念だったのは、葉っぱに見立てた3本の爪楊枝です。ひと工夫あれば、もっとすばらしい作品になっていたと思います。
(日本玩具博物館 館長 井上 重義)

続いては、優秀賞(丹波市教育長賞)「ゲノセクト」松井 竜輝さん(丹波市立東小学校 5年生)の作品。
IMG_5904.jpg
〔作者コメント〕
形をけずるのがむずかしかったけど、うまくできた。
ニスをぬるのがむずかしかった。
[審査講評]
木の持つ重量感を十分に感じる作品です。太い板や角材を元にして、丁寧に削り込んであります。
一つ一つの部品を見ても形の正確さにこだわった完成度の高い作品になったのではないでしょうか。
ニスを塗って仕上げてありますが、絵の具やたくさんの色数を使わず、木の色を利用した仕上げ方にも好感が持てます。稼働する部分があるとポーズも変えられて楽しみが増えることでしょう。
(三田市中学校美術科教諭 大前 勝彦)

ジュニアの部の入賞作品をご紹介していきます。
まずはグランプリ 「ワンダフル オーシャン」 西宮市立今津中学校 美術部の作品から。
IMG_5947.jpg
〔作者コメント〕
まず全員がそれぞれの生き物をどのように作ってどういった動きをするかというのを考えるのに苦戦してました。さらに失敗したら作り直しというのも大変でした。だけど苦労してようやく自分の生き物が完成した時は、みんな喜んでたのでよかったです。
そして今回は、からくりの部品も作らないといけなかったのですが、細いパーツも全員で分配して作業することができ、スムーズに作品づくりが進めたことがよかったです。
[審査講評]
作品の大きさや迫力だけでなく、ひとつひとつに工夫を凝らされた仕掛けがすばらしく、出展作品の中でもひと際目立ちました。美術部員の共同作品とのことですが、部員一人ひとりが海の生き物たちの動きを研究し、作品に反映され、時間をかけて制作されたことが作品から伝わってきます。個々の作品の完成度も高く、完成したときの充足感や喜びが作品から伝わってきます。
(日本玩具博物館 館長 井上 重義)


続いては、準グランプリ(兵庫県知事賞)「花と鳥と人(目)」川中 波さん(三田市立あかしあ台小学校 3年生)の作品。
IMG_5926.jpg
〔作者コメント〕
糸のこ盤やボール盤を使うとき、最初は線の通りに切ることが出来なかったけど、練習するうちに線通りに切ることが出来、とてもうれしかった。
作っている間は楽しくて、ほとんどきゅうけいすることなく集中して作りました。
昨年はおじいちゃんがつくったがくぶちのはざいで作りましたが、今年は全て自分で作れたのもうれしかったです。
色んな角度がら鳥や花、目が見えます。ぜひ楽しんでください。
[審査講評]
手作り感いっぱいの、カラフルで楽しい作品です。細かい部品をうまくつなぎ合わせて、どの方向から見てもバランス良くできています。木工作品は多くの場合、木の質感を生かすためにも、あまり派手な彩色はしない方が好ましいのですが、この作品に関しては、彩色が効果的で、強いインパクトと生命感を与えています。現代アートとしてもじゅうぶん通用しそうな、作者のセンスと造形力が伺える優れた作品です。
(彫刻家 磯尾 隆司)

続いての、準グランプリ(兵庫県知事賞)は、「トリプルバランス」近藤 誠さん(埼玉県立特別支援学校 大宮ろう学園高等部 産業工芸科 2年)の作品。
IMG_5940.jpg
〔作者コメント〕
日本の代表的な玩具と言われている「ヤジロベエ」の原理を使った貯金箱を考えてみました。3つの貯金箱があるこの「トリプルバランス」は、支点が1つだけあり、倒れないで安定させるために3つの貯金箱にバランス良くお金を入れる必要があります。
最初の試作品は、支点と重心の関係が解らず、不安定でした。さらに改良した試作品を考案し、木工室に置いておくと、この試作品は、3ヶ月間、これまで一度も倒れませんでした。この試作したサイズで本製作に入りました。ようやく仕上がりましたが、3本の腕の角度を決めるのにとても苦労しました。埼玉県加須市の工務店さんから頂いた端切れ材を使いましたが、良質な木材を加工する楽しさを学びました。
[審査講評]
遠くから見たときには、小さいシーソーかと思いましたが、なんと巨大な貯金箱だと解って驚かされました。長い三本のアームを、やじろべえのように細い芯一本で支え、三方それぞれの貯金箱を地面すれすれで浮かせるバランスの良さに感心しました。ただ、アームが単調過ぎて面白さに欠けます。例えば、人物を連想させる様な形にすれば、もっと楽しい、あたたか味のある作品になるのではと思いました。 (彫刻家 磯尾 隆司)

第26回丹波の森ウッドクラフト展 ジュニアの部の展示開催中です。
入賞作品を含む、全出展作品175点を展示しています。
ぜひお越しください。

P1170451.jpg

第26回丹波の森ウッドクラフト展(ジュニアの部)展示会
11月10日(日)まで 9:00~17:00(最終日15:00まで) 休館日11/5
兵庫県立丹波年輪の里 木の館ホールにて