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過去の受賞作品 テーマ部門について


一般の部 第26回
審査総評
 今回の公募展の応募総数は、最近では最も多く102点でした。特に学生さんの参加が増え、「つなぐ」というテーマの解釈も多様であり、主催者として大変嬉しい状況でした。作品数が多く審査はやや大変ではありましたが、多くの楽しい作品に出会うことができました。今回の受賞作品は、機能が重視され、木という素材の色や特性が生かされ、造形的に美しく、構造的・製作技術レベルも高いと、総合的な完成度が評価されました。一方、製作への熱意、想い、アイデアはよく分かるのですが、構造的な強度が一定の基準に至っていないのではと思われる作品があり、改良された次回の応募作品を期待したいと思います。特にハンドルを回して動かす、歯車の多い玩具などは、特に使用に耐え得る構造的な強度が必要でしょう。残念ながら受賞を逃した作品の中にも、楽しさや嬉しさなど、玩具として重要な遊びの要素を感じる作品が多くありました。今までの受賞作品などをよく研究されて、また新たな作品に挑戦していただきたいと思います。

名古屋女子大学教授 渋谷 寿
グランプリ
作品写真
作品名 / SWEET BOX
氏名 / 近藤 安由美(愛知県)
使用樹種 / メープル、カヤ、カリン等
【作者コメント】
 大好きなケーキを木工で表現しました。ただ飾っておくだけではなく、中に大切な物をそっとしまっておく、私だけの宝箱です。

 かぶせる、引く、回すなど、開け方はそれぞれ異なります。板を切って重ねてをくり返す積層技法により、ケーキ×小物入れの様々な表現が可能になりました。
【講評】
 この作品は、とにかくおいしそう。スイーツの大好きな作者の想いが伝わってきます。木を使って、よくこれだけおいしそうなリアリズムが表現できたと思います。種類や数も多く、創作への大きなエネルギーも感じます。しかし、ただおいしそうな造形というだけではありません。それぞれが、収納という機能を持ち、幾つかは鍵などの機構が蓋に組み込まれています。これらの造形は、ろくろ・旋盤など電動工具を駆使した高度な工作技術に支えられています。スイーツにつきものの紅茶やコーヒーカップの作品も蓋付きの容器になっており楽しい造形です。テーブル・コーディネートをしたくなるような洗練されたデザインと言えるでしょう。玩具としての遊びの要素は大きくはないのですが、ままごとなどの展開が考えられます。しかし何か大切なものをそっと入れておくために使いたくなる作品と言えるでしょう。

名古屋女子大学教授 渋谷 寿
準グランプリ

作品写真
作品名 / √3/2(2分のルート3)
氏名 / 佐藤 康司(沖縄県)
使用樹種 / リュウキュウマツ、アカギ
【作者コメント】
 正方形と正三角形、琉球松とアカギという色の違いが鮮やかな材の組み合わせ。

 正方形と正三角形の一辺の長さを同じにしてあるので、向きを変えることで、自由な形作りができます。
【講評】
 一見にして、角度120度の変形の六角形の箱の中に、37ヶの正三角形の角柱状の木片が整然と並び、組みこまれている。

 正三角形の角柱は、明色の琉球松と暗色の赤木からなり、たがいちがいに並んで組まれているので、正三角形の市松模様のようだ。暗色が19片、明色が18片からなる。 その一片を外して手にとると、板の厚みが正三角形の1片の長さと同じ正方形の3面からなり、小さな円形の木が埋めこまれている。その中にプラスとマイナスの磁石が埋めこまれているようだ。そのために正三角注の木片は、正方形の面と面を合わせると、引きあったり、反発したりする。正方形の三つの面に磁石は+・−・−、あるいは−・+・+と埋めこまれているらしく、37ヶの木片の形はさまざまな構成に組むことができる。 この作品を説明するだけで四百字近くもかかってしまった。一見して、単純に見えるが、一片に3つの磁石を収めてさまざまな構成を楽しめるところが、この作品の最大の魅力だろう。磁石の+と−をうまく合わせて、正三角形と正方形の面を持つ、水晶の結晶のような思いがけない立体が生まれる可能性を秘めている。単なる箱の中に収めるパズルではない。

 製品化にあたっては箱の蓋はいらない。タイトルは固すぎる。子どもにもわかりやすくしたい。小学生も幼児も、構成の楽しさを味わえる、今までありそうでなかった構成玩具である。

組み木デザイナー 小黒 三郎
優秀賞
  丹波市長賞 小鳥のもっきん 大森 恵(兵庫県)
  丹波市議会議長賞 干支つながり 甲本 弘史(岡山県)
  丹波市教育長賞 危機一髪(カメレオン) 白木 操(兵庫県)
新人賞
  (公財)兵庫丹波の森協会理事長賞 パパと作ろう 木のプラモ トラクター 河邊 明(茨城県)
特別賞
  三木工業協同組合理事長賞 丹波の黒豆納豆になっとう? 澤 芳郎(兵庫県)
佳作
  丹波の森ウッドクラフト展実行委員長賞 メドレー 久保 進(東京都)
  丹波の森ウッドクラフト展 実行委員長賞 太郎こま(万能こま) 小原 孝志(兵庫県)
  丹波の森ウッドクラフト展 実行委員長賞 コロコロ虫 西野 通広(兵庫県)
学生賞
  丹波市製材協会賞 メカフクロウ 松永 めぐみ(佐賀県) 佐賀県立産業技術学院 木工芸デザイン科
出展作品数は102点(内テーマ作品数は59点)、出展数は89名
審査員 (50音順)
    【審査委員長】
小黒 三郎

組み木デザイナー
    渋谷 寿 名古屋女子大学教授
    日野 永一 兵庫教育大学名誉教授
 
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