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過去の受賞作品

ジュニアの部 第23回
審査総評

 第23回と回を重ねた当展ですが、今回は応募者の減少が目立ちました。応募校は昨年度より5校減って17校に、高校は1校だけになりました。応募者総数も90名減の260名、出展作品は58点減の265点と厳しい状況です。事務局も応募者の増加のために努力されているのですが、子どもの木工作離れが進んだり、予算削減で輸送費が出ないなどの厳しい時代を反映しているのでしょうか。今回、工作教室からの応募が目に付きましたが彩色や制作が画一的なのが惜しまれます。次回を期待しています。

応募作品は木を削ったり、金づちで釘を打ちとめて組み立てた作品が少なく、既製の材料を接着剤で組み立てた安易な作品を多く見受けました。本来、子どもたちはモノを作るのが大好きなのですが、危険だからと小刀をはじめ、道具を持たせてもらえず、木工作を楽しむ時間や場所もない現状を反映しているのでしょう。モノ作りの好きな子どもを育てるのはどうすればよいのか、日本の将来にも繋がる大きな課題です。

ジュニアの部審査委員長 井上 重義
(日本玩具博物館 館長)
グランプリ
作品写真
作品名 / ワインスタンド貯金箱
氏名 / 木村 雅俊
(埼玉県立特別支援学校 大宮ろう学園高等部 産業工芸科 2年生)
【作者コメント】
 このワインスタンド貯金箱は、ワインボトルの形をした部分にお金を貯めることができます。お金が貯まり重くなると、ワインボトルが下がってマイクロスイッチが働き、発光ダイオードがワインボトルにお金が貯まったことを知らせてくれます。 使用した桐材は、以前校内で伐採したものを使いました。

このワインボトルはスタンドから外すことも出来ますし、ボトルのキャップを使い底部を外すことでお金を取り出すことが出来ます。このボトルには2カ所磁石を使っています。なお極めて高度な技術・技能を駆使して建築された日本家屋工事現場から提供していただいた、なかなか手に入らないケヤキなど長期間乾燥させた端切材を、切ったり削ったり掘ったりして部品を作りましたが、銘木を加工する楽しさも学ぶことができました。
【講評】
 まず、仕上げが非常に丁寧で美しいことに驚かされます。それでいて、ワインボトルの形の美しさや、スタンドとしての機能美といったデザイン面での美しさがあります。貯金箱としての実用面でも、貯金を出すときにただ単にふたを開けるのではなく、二重三重の工夫の上でやっとふたが開くギミック(動作)の楽しさも満載された遊び心を感じるすばらしい作品です。
大前 勝彦(三田市中学校美術部会員)
準グランプリ
作品写真
作品名 / ハンドルまわそうくるくるマシーン
氏名 / 足立 雄飛(丹波市立北小学校 3年生)
【作者コメント】
 木をのこぎり切るのがすごく楽しかったけどペーパーでみがくのがむずかしかったです。あなをあける時ドリルがあったら速かったけどドリルがないからあなをあけるのがむずかしかったです。むずかしいことや楽しいことがたくさんあったけどちゃんとかんせいしたからすごくうれしかったです。
【講評】
 横のハンドルを回すとバルサ材で作られた板が次々に立ち上がり、まるで大きな波が押し寄せてくるかのようなユニークな発想が目を惹きました。板が重ならないように板切れの間に挟まれた白いものも、良く見ればプラスチックのパイプの廃材が使われ、最後の板も動かないように輪ゴムが巻かれて工夫もあります。お母さんとの共同作品とのことですが、一緒に力を合わせて仲良く作品作りに取り組まれた情景も目に浮かんできます。
井上 重義(日本玩具博物館 館長)
準グランプリ
作品写真
作品名 / 木の家
氏名 / 田村 星河(丹波市立佐治小学校 2年生)
【作者コメント】
 お父さんに、のこぎりで切るのを手伝ってもらって、おかあさんに川のアイデアをいっしょに考えてもらいました。家族で作れたので、とてもたのしくうれしかったです。

木の皮をめくって、かべをつくって、やねをつくりました。

難しかったけど、うまくできあがりました。
【講評】
 素材を上手に利用した作品です。素材をどの部分に使うか、ここはどういう風に表現しようかなど家族も含め、まるでお家を一軒建てるような相談がなされたのではないでしょうか。工作しているときには、気持ちはもはやビルダーとしての表情が出ていたと思います。お家がやや傾斜したところなども自然で、自然の中の暖かさを感じるお家ができました。
大前 勝彦(三田市中学校美術部会員)
優秀賞
  丹波市長賞 走れ 木工戦車 延原 大樹
(三田市立あかしあ台小学校 2年生)
  丹波市議会議長賞 くるころヤジロン 佐藤 優香
(東京都立工芸高等学校 3年生)
  丹波市教育長賞 YS-11貯金BOX 浜名 祐一
(埼玉県立特別支援学校
大宮ろう学園高等部 産業工芸科 2年生)
特別賞
  三木工業協同組合理事長賞 =TUNAGARU=CUBE= 伊東 拓也
(東京都立工芸高等学校 3年生)
佳作
  丹波の森ウッドクラフト展実行委員長賞 banzai saboten 成田 真一郎
(東京都立工芸高等学校 3年生)
  丹波の森ウッドクラフト展実行委員長賞 “ゲゲゲの鬼太郎”の森 岩谷 優太朗
(姫路市立花田小学校 5年生)
  丹波の森ウッドクラフト展実行委員長賞 とりのシーソー 笹倉 聖
(篠山市立城南小学校 2年生)
学校賞
  兵庫丹波の森協会理事長賞 丹波市立黒井小学校
出展校数:17校 / 出展作品数:256点
審査員
  【審査委員長】 日本玩具博物館 館長 井上 重義
    彫刻家 礒尾 隆司
    三田市中学校美術部会員 大前 勝彦
 
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