| 広範囲に及んだ被害 |
昨年の相次いで来襲した台風は全国に多くの被害をもたらした。県内では特に西部及び北部で影響が大きく、土砂災害の発生や林地及び林業施設の被害が広範囲に及んだ。
大量に発生した風倒木を今後どのように処理するのかという課題が林業・木材産業界へ突きつけられている。
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対策スケジュール |
この台風被害では、県内十三市町について激甚災害法における森林災害復旧事業ができる区域に指定された(平成十六年十二月一日付農林水産省告示)。
県ではこの措置をうけ、災害関連の国庫補助及び通常の造林事業に加えて独自事業を追加し、県内各事業体が風倒木被害対策にあたっている。 その被害木処理だが、全県でおおむね二千五百カ所の被害地を二次災害の危険性や搬出路からの距離などで緊急性の順に優先度を決め対応。
具体的には、まず被害地をABCの三つのランクに分け、中でも緊急性の高いAランク(全体の約一割)については、本年六月までに林地での処理を完了する予定。
事業にかかる経費は、搬出集積、さらに跡地造林について、基本的に全額公費負担となっている。 |
健全木とは別ルートで

(管理票で集出荷管理) |
搬出された被害木は、健全木との仕分けをおこなうことが求められる。このため通常の流通ルートとは違い、まず県内七カ所のストックポイントにいったん集積された後、次の処理を待つことに。
これにより、風倒木の混入等による市場での混乱を避ける仕組みだ。
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被害木の用途は? |
ストックポイントの被害木は、程度に応じ、割れ等目立った損傷が確認できないものは柵や杭、あるいはチップなどに。
搬出された被害木は以上のとおりだが、搬出せず林内で利用されるものについては、丸太筋工等としての活用が見込まれている。
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木・ワード(14)
「エンジニアード ウッド」 |
エンジニアード(engineered)には、「工学の手法を用いて、設計生産された」と言う意味がある。エンジニアードウッド(EWと略す)とは、わかりやすく表現すれば「強度性能が明確に保証された木質構造材」と言う意味。
単に、工場で生産されたり、集成或いは再生加工され狂いが少ないと言うだけでは、エンジニアードウッドとは言えない。 例をあげれば、構造用集成材はEWであっても、造作用集成材はEWではなく、強度性能(曲げヤング係数や許容応力度など)が保証されて初めてEWと呼ぶことができる。 無垢材でも一本一本について、強度性能が保証されれば、EWである。 似た言葉に「エンジニアリングウッド」があるが、ほぼ同義。 |
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メーカーを訪ねて
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常に地場材の有効利用を考える 木の総合センター
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(株)栃尾商店
(豊岡市日高町) |
| JR山陰線江原駅から約十五分、兵庫風景百選にも選ばれた景勝地・阿瀬渓谷から流れ出る清流・阿瀬川のほとりに、(株)栃尾商店はある。 |
会 社 概 要
創業昭和四七年。建築用材生産および同施工を手始めに、昭和六二年に杭生産、平成元年にはチップ生産を開始。平成七年、製材機を一新すると共に人工乾燥機を導入。以来、ツインバンドソーや梁桁用カンナ台ほか生産設備を増強。現在、地場県産材を中心に建築用材全般を取り扱う。
生産内訳は、建築用柱梁が五割。加工板三割。残りは土木用杭、チップ等。 生産規模年産一万八千立方の内地材専門メーカー。
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柱梁は私が挽きます
工場敷地内には常時一千立方以上の原木ストックを持ち注文に対応。
仕入れについては、栃尾社長曰く「ホームグラウンドを大切に」、主に地元但馬から。原木の量もさることながら、粗挽きされ、修正を待つ高級柱材が所狭しと並ぶ姿は圧巻。これを見た顧客からは、是非いれて欲しいとせがまれる事もあるという。大切に保管された角材は、受注後、自ら修正挽きにかける。品質の確保に万全を期す姿勢が印象的。しかし「県内には我々が目標とする、すばらしい技術を持つ製材工場があります。まずそこに追いつくこと。これが今考えていることです。」と控えめな口調。
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加工板を軸に 新たなステップ 製材専門メーカーから一歩外へ踏み出す動きも見せる。
平成十六年から生産を開始した月産千坪の塗装処理済み加工板生産ラインがそれだ。
「当社の製品を使って頂ければ、現場では組み上げるだけで、仕上塗装は不要です。」と誠専務。住環境に配慮し、塗料には植物油百%のものを使用。さらに節の処理についてもあえて丸棒は使わず、手埋め。これもそこに住む人がどう感じるかを考えてのことだと言う。
技術が最も問われる実(さね)加工だが、加工機の刃は、専務自ら調整。納得のいく製品ができるまでに相当の時間をかけたようだが、こちらも多くは語らない。丁寧な節の処理や寸法安定性へのこだわりから生まれる製品には、ユーザーからの評価も上々。
同社では、付加価値の高い加工板類へ生産の中心をシフトさせる計画。近々に工場を改修し、生産力を増強。
内装材中心に地場木材資源の活用が期待される。
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(株)栃尾商店
豊岡市日高町殿五番地
Tel:0796-44-0126 |
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| 「住まいのリフォーム+木の家具=3人展」開催 |
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近年ますます関心の高まる住宅リフォーム。木造住宅に的を絞り実際の施工例を題材に、注意点などを建築家がパネルで解説。また、若手手作り木製家具作家二名の作品も同時展示。
住宅リフォームは、芦田成人氏(丹波市)。
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手作り家具は、難波行秀氏(丹波市)と宮川真一氏(姫路市)が担当。丹波年輪の里で5月15日まで開催され、期間中多数の来場があった。
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県内の木工品紹介
三田鈴鹿竹器
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江戸時代から続く四代目。良質な竹を求めて四国・讃岐から訪れた竹細工職人が技術を伝えたのが起こりと言われる。
地場産業として栄えたが、現在その技術を伝えるのは植田氏のみ。
民具・農具を起源とする三田鈴鹿竹器(さんだすずかちっき)は、作りも確かな実用品。手編みの技法を駆使した作品は、様々な堅さや太さの竹ひごを使い、ときに繊細な表情を見せる。
竹細工を学びに訪れる多くの人々に技術を教え、伝統の保持に努めている。
植田竹仁斎(一彦)氏
一級竹工芸技能士・兵庫県伝統工芸指定
三田市鈴鹿264 tel:079-569-0029 |
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