重要な存在である
目立て技術者 |
兵庫県内には製材所が二〇〇社以上ある。
高品質な製材品を生産するため、製材目立て技術者は鋸の仕上げに責任を持ちつつ、製材機械自体の調子をも把握することが求められている。通常表に現れてはこないが、まさに製材業を支える重要な存在と言える。
その実態及び現在置かれている状況を把握するため、県内の技術者を対象に県立丹波年輪の里が実施したアンケート調査の結果を抜粋し紹介する。
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| 調査方法 |
丹波年輪の里が把握している技術者六一人(加工所一八社)に調査票を送付し、その中で一九人(一五社)から有効な回答があった。その構成は、目立て加工所経営者九名、勤務者(加工所社員)四名、製材所内で受託する者六名。調査は平成十六年四月に実施。なお過去(平成二年)にも同様の調査をおこなっている。
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| 年齢層 |
二〜四十才台の若い層が二十一%(平成二年五十八%)で、五十才台以上が七十九%(同四十二%)。若い労働者が減り、技術者の高齢化が進んでいる。(図1)
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| 受託製材所数 |
一〜十工場を受託している加工所が五十六%(平成二年七十七%)。十一〜二十工場では四十四%(同二十三%)。当所把握の加工所数は、平成二年二十七社から平成十六年十八社へと九社減少。
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加工所・技術者あたりの
製材機台数 |
受託する製材所にある総製材機台数について、加工所あたり平均二十四.三台(平成二年十八.四台)、技術者あたり平均十二.八台(同十台)となった。受託する製材所の増加と同様、製材機についても、各々が整備する台数は増加。(図2)
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| 仕事量 |
現在の仕事量は多すぎる七%(平成二年七%)。適量二十七%(平成二年九十三%)。少ない六十七%(同0%)。取扱製材所、機械数は増加しているにも関わらず、仕事が減少しているとの回答が約七割。稼働率が相当低下し、仕事量自体が減少していることをうかがわせる。(図3)
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| 後継者 |
九十三%(平成二年七十九%)が、後継者未定、あるいは自分の代までと回答。全体的に高齢化が進んだにもかかわらず、後継のない状況。(図4)
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アンケート他から
見えること |
調査結果から見えてくる傾向としては、まず@技術者の減少と高齢化、後継者不足A加工所(技術者)当たりの受託製材所数の増加B仕事量の減少。
その他聞き取り等による調査も加味すると、Cとりまとめ役的リーダーの不在D仕事量の減少に伴い数は減ったが技術レベルは維持E機械設備投資意欲があるか否かの二極化が進んでいるようだ。・・・である。
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| 今後の課題等 |
これらにより導かれる課題としては、現に活動する技術者の再組織化と連携の強化。さらに、後継者の育成等が、まずは急務。さらに、受注から納入までの平均日数が一.四日(今回調査結果)であることから、製材所からの距離・時間的条件を勘案した範囲での作業の共同化も今後の検討課題。
技術者の育成について、現在兵庫県内では、製材のこ目立て技能検定は実施されておらず、また、目立て教習を実施する機関もない。このため現状では、県内での組織的育成は難しいと言わざるを得ないが、育成体制の改善が望まれる。
作業の共同化について、将来的には、機械の維持管理や共同受注による経営の安定化と作業効率のアップを目的とした、共同作業所の設立も検討課題となると思われる。(問い合わせは、丹波年輪の里林産指導課まで。)
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