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vol.79 平成16年1月
発行:兵庫県立丹波年輪の里(林産指導課)
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e-mail wood@hk.sun-ip.or.jp
http://www.hk.sun-ip.or.jp/wood/
【題字】鳳翔会主宰 塩山重夫
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木質バイオマスガス発電
■ 宍粟郡一宮町で始動■ |
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中山間地域で新たな循環型社会の構築に力を入れる宍粟郡一宮町(田路勝町長)で、去る平成十五年十二月七日、県内初となる、木質バイオマスガス発電施設が運転を開始した。プラントが設置された一宮町森林組合内では当日、始動式ならびにテープカットが行われた。
動き始めたプラントでは、田路勝町長が給電スイッチを押すと、森林組合丸棒加工施設への電気供給を示すランプが見事に点灯。見まもる関係者、見学者らの大きな拍手とともに、発電が成功した。
この事業は「バイオマス等未活用エネルギー実証試験事業」として一宮町を事業主体に取り組まれ、全体事業費は三千万円。うち、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が1/2、兵庫県が1/4を補助。 |
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| 木質バイオマスプラント |

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オガ粉の有効利用
木酢液も
今回設置されたプラントは、森林組合の丸棒加工施設で発生するオガ粉・木くずが燃料(左下写真)。
発電の仕組みはこうだ。
燃料をアップドラフト型ガス発生炉で熱分解しガスを発生。これを一端冷却し、木酢液・タールなどを分離。この木質ガスを自動車用LPGエンジンに供給し、接続された発電機から電気を取り出すもの。
得られた電気は、同組合丸棒加工施設等の運転に活用。また、プラントから発生する熱エネルギーは、燃料のオガ粉の乾燥や組合事務所の暖房用に利用するコジェネレーションシステム。さらに、運転の過程で発生する木酢液の販売も計画していると言う。
一宮町役場 森のゼロエミッション推進室によると、今回のシステムは、発電効率十五%。十五kwの発電機二基を設置し、最大三十kwの発電が可能。さらに、冷却水、排気ガスからも熱を回収する。
比較的高い含水率でも稼働し、構造がシンプルで、運転に要する電力量が少ないことなどが特徴と言う。
ゼロエミッションフェアを開催
午後からは、同町センター三方に場所を変え、「森のゼロエミッションフェア」と題し、有識者による基調講演や、パネルディスカッションが行われ、町内の様々な取り組みが紹介された。
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| 県産木材で土木事務所を建築 |
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■兵庫みどり公社間伐材を活用■
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地元産材を活用した北播磨県民局中町土木事務所(多可郡中町)の新庁舎(改築工事)が完成間近だ。
県がすすめる「ひょうごの木造・木質化作戦」のもと、兵庫県内では様々な取り組が進行中だが、そのひとつ「県立施設木造・木質化20%作戦」の方針に沿い、県自らが出先庁舎を木造化し、県産木材の活用をアピールすることになった。
木材を多用した施設
事務所棟は木造平屋建、床面積約五百二十七平方メートル。
木材の使用量は、ヒノキ約二十六、スギ約十六、スギ集成材約三十立方メートル。
部材の最大長は、通し柱の六メートル(スギ集成材)、最大径は二十四センチ角(同)となっている。 |

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「木造」を積極的にアピール
建築設計を担当する、(株)創夢建築設計の服部吉博さんによると、「この建物の一番の特徴は、構造材に地元産の木材を使ったことです。また、屋根部分に大きな空間を持っていることもあり、来客対応や執務のための事務所部分は吹き抜けとし、木構造を積極的に見せるようにしています。」と言う。
リサイクル材の外壁
室内環境にも配慮
「内外装にも木材や木質材料を多用しています。内部には腰板を張り、また、木粉など自然素材を使用した塗り壁材などでその上部を仕上げ、室内環境にも配慮しています。さらに、外装には腐食することが無いよう、プラスチック粉と木粉を混合した壁材(左写真)を使用しています。これらの木材、木質系建材を使用することで、自然環境にも配慮した設計になっています。」とも。
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原木は
兵庫みどり公社分収育林地から
木材調達では、地元北播磨森林資源の有効活用が計られている。柱や土台部分など主要部分に使われたヒノキ材のほとんどは、多可郡加美町内の(社)兵庫みどり公社分収育林地(四十五年生)の間伐材。地元素材業者の伐採によるものだ。
原木は兵庫県木連県産木材供給部会員の製材工場に運ばれ、建築工事を請け負う同郡中町の長谷川建設(株)に製品が納入された。
「公社材がこれほど大量に一つの公共建築物に使われたことは、珍しいケース。」と同公社木材事業課の平野課長。「今までは、公社所有林が素材業者によって伐採された後、どこで使われるのか追跡することは困難でした。しかし今回は、県民局や業者サイドなど関係各所のご努力で地元産の木材を地元の公共木造建築に使っていただいたことがはっきりとしています。また、分収育林契約の相手方である地元森林所有者にとっても意義深いことだと思われます。」(同)
中町土木事務所によると、建築の完成予定は平成十六年一月。工事全体では、同三月末の完成を目指す。
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| メーカーを訪ねて |
木橋・木道のことなら
なんでもお任せ! |
(株)ラスコジャパン
(三木市) |
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山陽自動車道・三木小野ICから国道175号線を南へ5分ほど下った、農地や住宅地が広がる、のどかな田園地帯の一画に、(株)ラスコジャパン本社工場がある。
会 社 概 要
平成十二年、(株)ティムバーフォームジャパン社より分社・設立。
主な事業内容は、木製の橋、桟道、八ツ橋、デッキ、遊具、四阿(あずまや)等の設計・施工一式。特に木橋(近代木橋)業界では、知る人ぞ知るメーカーだ。
同社は、高い耐腐朽性と強度をもつボンゴシ材(西アフリカ産)を使った木橋を日本に初めて導入したとしても有名。ボンゴシ材は木橋等の重構造物用として、広く使われている木材。
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トップクラスのシェア
「ティムバーフォーム社時代から、国内で三百例ほどの木橋の施工実績があります。」と説明するのは、同社の島谷常務(左写真)。
「私自身が設計もこなします。当社は、鋼材やケーブルの技術も持ち合わせています。これに木材を組み合わせて、あらゆる現場に柔軟に対応できるのが当社の強みです。」と言う。
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高い技術力
愛知万博で採用
「今、特に力を入れて取り組んでいるのが、平成十七年に開催される愛知万博での木道の工事です。愛知万博では、そのテーマの一つに、環境に配慮したエキスポを掲げています。例のオオタカのこともあり、工事による環境への負荷を極力抑えることが特に求められています。ここに、当社の技術を生かした、ピン工法で木道を建設中です。ピン工法とは、人力施工可能なパイプを角度をつけて土中に数本打ち込み、支柱に十分な支持力を与えるものです。重機による大きな掘削や地中深くの基礎コンクリートが不要で、環境に対する負荷が非常に少ない工法です。また、数百メートルの延長があるこの木道に使用する木材には、愛知県産ヒノキ材を使います。地域資源を有効に活用することでも環境に配慮した構造物となる予定です。」
今までの工事
すべてが思い出
同社の実績は海外にもあるが、木橋に対する考え方には違いがあると言う。
「欧米では古くなった木橋を新しく架け替える場合、次もまた木橋で、となります。日本では、かつては木橋の多さがその市町村の財政力の低さを表すと言われた時代もありました。ただ、現時点では、木橋はどうしてもコスト高になりますが、だからこそ出来あがったときに、木の橋でよかったと言って頂くことが何よりも嬉しいことです。木の橋だからこそ、例えば名のない橋に名前をつけようとか、その上で結婚式が行われたりもするのです。木橋は、その地域を代表するランドマークです。鉄やコンクリートの橋では、こうはなりにくいのではないでしょうか。」
高い技術力で多彩な木製土木構造物を手がける同社にあって、自身がエンジニアである島谷さんの思いとしては、「近年では、木橋の長大化がすすんでいます。私個人としては、木材もその他資材も、適材を適所に、また、小さくとも地域の人々に長く愛される木の橋をつくりつづけたいと思っています。」と言う。
(株)ラスコジャパン
tel:0794-86-0081
http://www.lasco.jp/
(写真は同社の設計施工による氷上郡山南町川代公園の吊橋)
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初
め
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丸 太 |
小学生が
原木市場と製材所を見学 |
加古川市立加古川小学校6年2組の児童が、木材の勉強をしようと、去る平成十五年十一月二十日、氷上郡柏原町内の原木市場と製材所を見学した。
朝まで降り続いた雨も一息ついたその日、(協)丹波林産振興センターの土場では、普段の市場とは打って変わり、白い帽子をかぶった小さなお客さんたちが、ノートを片手に、珍しそうに原木を眺めていた。
建築士会の指導で木の家を
クラス担任の高見幸代先生によると、同小では、総合的な学習の時間を活用し、「みんなで力を合わせて木の家をつくろう」を目標に学習を進めてきた。ただ、学校だけでは難しい面もあるため、地元の(社)兵庫県建築士会加古川支部に協力を依頼し指導を受けることに。
同支部では原木市場と製材所で、木材流通や加工の現場を間近で見学。また、県立丹波年輪の里ではクラフト制作で道具を扱う練習を、と提案したもの。
ヒノキ銘木専門の平井製材所では、丸太が製材機にかけられ柱になる様子を間近に見学。工場の中では、説明をする平井社長の言葉を聞き漏らすまいと、熱心にノートを取る児童の姿が見られた。
最後に良い香りのするヒノキの端材をプレゼントされた子供たちは皆、大喜びで同センターを後にした。 |
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木・ワード(6)
「強度等級区分」 |
木材を合理的に使用するためには、強度を明示する必要がある。このために、針葉樹構造用製材JAS製品には、強度の表示がある。
等級を区分する方法には、目視によるものと、測定機械によるものとがあり、目視等級では、節などの欠点を外観から評価し、1〜3級に区分する。 機械等級では、曲げヤング係数(曲げにくさを示す)を測定し、E50〜150に区分する。
ヤング係数を求める測定機には、実際に材をたわませるものや、打撃し、材の固有振動周波数などから求めるものがある。 |
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| 打撃による測定 |
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県内の木工品紹介 丹波・春日町の臼と杵
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福井康允さんは2年前に東京の会社を定年退職した後、妻の実家春日町に転居。引退した義父・秋山憲郎さんの後を継いで臼作りを開始。各種道具の使いこなしや刳り込み形状などの難しさも多い。臼はケヤキ、杵は頭部にケヤキ、柄はサクラやアカマツを使用。
秋山たち臼杵製作所
(氷上郡春日町棚原 :0795-75-0118) |
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| 〜 お 知 ら せ 〜 |
今話題の珪藻土(けいそうど)を使った健康壁を展示中。
制作・左官工房「和(なごみ)」
丹波年輪の里木の館1Fにて。
年輪の里ホームページに検索機能追加。
キーワード入力で木材に関する情報が瞬時にリストアップ。
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