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vol.76 平成15年7月
発行:兵庫県立丹波年輪の里(林産指導課)
tel0795-73-0725 fax0795-73-0727
e-mail wood@hk.sun-ip.or.jp
http://www.hk.sun-ip.or.jp/wood/
【題字】鳳翔会主宰 塩山重夫
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| 地域材をふんだんに活用した木造住宅用地分譲へ |
| 地産地消の取り組み〜山崎町〜 |
宍粟材 「75%以上使用」を条件付け
宍粟郡山崎町は、同町川戸地区で、在来軸組み工法による木造住宅の建設を条件づけた宅地分譲を開始する。充実する森林資源を背景に、その有効活用を図るため、構造材については、宍粟材75%以上の使用を求めることにしている。
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成果をあげる宍粟材推進会議の活動
宍粟郡及び周辺地域では、木材の有効活用、森林の多面的機能の維持などを目的にした取り組みが活発だ。
最近の木材活用事例としては、山崎町東下野地区の「アイビードーム」などが間伐材の有効活用例として、既に各メディアでも大きく取り上げられている。 |
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アイビードーム
間伐材等未利用資源の有効活用を検討する中で生まれた。 |
森林見学ツアー
都市住民に対する森林の現状理解に。
宍粟材PRも。 |
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この地域は、県下でも木材の有効活用に積極的な地域として名高いエリアだ。ここで特に注目されるのは、同町に組織されている「宍粟材推進会議」の存在。メンバーは、素材・製材業、建築設計業者、行政機関など。
加えて大学等研究機関の協力も得ながら地域産材の需要拡大を図る活動を行っている。先の「アイビードーム」完成は、この活動の大きな成果といえる。
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木材活用 真正面からの取り組み
「そこの環境で育った木を使ってほしい」と語るのは、山崎町役場商工林業課の永峰課長と寺元主査。 宍粟材推進会議のキーパーソンだ。 |
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川戸分譲地 |
| 寺元さん |
永峰さん |
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今回の分譲地については、「木造住宅に対するこだわりをもった方に是非購入してもらいたい」とも。 町長の「木造でできるものは木造にする」方針のもと、地産地消の考え方も加え、宍粟材の有効活用を熱っぽく語っていた。
山崎町では、この宅地分譲を民間住宅での宍粟材有効活用のモデルケースと位置付けている。このため、今回に限るが、延床面積に応じた助成に加え、入居後、宍粟材推進会議の住宅見学会に提供できる場合は協力金を支払うことが決定していると言う。このように手厚い措置を通じて、木材活用の本命である一般民間住宅での宍粟材使用に、真正面から取り組む意気込みが感じられた。
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宅地購入者がハウジンググループを結成
住宅建設の方法もユニークだ。まず、施主がハウジンググループを結成し、そこに町役場等も交え、町並み作りも考慮した住宅作りを進めていくと言う。入居予定者が自らの住環境、良好な地域コミュニティーづくりをめざす、いわば宍粟森林王国版コーポラティブ方式。このなかで、宍粟材推進会議が木造住宅、特に宍粟材使用についてアドバイザー的な役割を果たすことになるそうだ。
13区画7月から募集開始 各区画とも約100坪、600万円前後。周囲には地元が管理する貸し農園もある。問い合わせは、山崎町役場商工林業課 (TEL0790-62-2000)まで。
宍粟材推進会議の取り組みについては、独自ホームページで閲覧可能。
http://www.shiso-zai.jp/ |
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「木」になる話題
どうなる? クレオソート油 |
| 国、公共建築工事で 使 用 禁 止 |
国土交通省は、本年3月、「公共建築工事標準仕様書」を改定し、「木材防腐剤はクレオソート油を除く」と明示したとの新聞報道があった。(本年5月4日付 朝日新聞)
クレオソート油は、コールタールを蒸留する過程で生成されるもので、建築物の土台や公園等の木製の杭、柵、階段等に広く使われてきた。従来より人体への影響が指摘されていたが、同省の公共建築工事で使用禁止とされたことで民間での使用にも影響がでるものと思われる
県内においては、公共建築物の木質・木造化が着々と進められており、木造構造物の建設も増えてきている。しかし、県、市町等が発注する公共建築工事においては、最近ではクレオソート処理材は、ほとんど使用されていないため、この面で直ちには、大きな影響は出ないと推測される。 |
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| 建築中の民間住宅(本文とは関係ありません) |
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ただ一方では、「クレオソート油」は、一般的な木材防腐剤としてホームセンターなどでも販売されている。さらに、同油で処理された枕木の廃材は、園芸用途として再利用されており、公園や一般住宅の庭先でも見かけることがある。今回の使用禁止は、公共建築工事においてのみであるが、健康被害を懸念しての措置であるだけに、公園、土木資材用途についても、慎重な取り扱いが必要になってくるだろう。
なお、「クレオソート油」と「木(もく)クレオソート」は、原料・製法・用途が異なり別物。後者は医薬品(胃腸薬など)の原料となる。しかし、後者においても人体への影響を懸念する声が一部にある。 |
| 公園の廃枕木(本文とは関係ありません) |
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| 県 内 木 竹 製 品 展 開 催 |
兵庫県内で製作され、暮らしの中で使われている木工品、竹製品をあつめた展示会が県立丹波年輪の里で開催中。
主な出品物・・・ろくろ木工品、樽、手作り家具、下駄、建具、額縁、竹製品、木型等さまざま。
会場は、丹波年輪の里木の館1F。期間は、6月21日から8月24日まで。
期間中、実演会も開催される予定だ。
なお、一部製品については、販売もある。 |
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| 芦田成人建築設計事務所(氷上郡青垣町)芦田成人さん(一級建築士) |
大阪工業大学卒。卒業後は、しばらく大阪でマンション、ビルなどの設計を担当。
2002年に独立し、現在の建築設計事務所を開設。
木造住宅にこだわるグループの活動に触発され、その後は主に木造住宅の設計・監理を行っている。
なぜ木造なのか?との質問には、「やはり、木造住宅は日本の気候、風土に、一番合います。しかも人は、木に触れることで落ち着き、やすらぎを感じるのです。」と静かな口調で語り始めた。「しかし、感覚的なことだけではダメ。たとえば、基礎、壁構造など、完成後に見えなくなる所ほど、逆に、あいまいにしてはいけない」と、特に地盤や基礎構造、耐震性などの基本的な機能をおろそかにしないことが、設計方針。「外から見えるデザインは、いくらでも真似ができます。しかし、機能とのバランスが大切なのです。施主にとって、建物は財産なのですから・・・」とも。 見た目だけを追いかけるのではない、手堅い姿勢だ。
また一方では、先進的な取り組みも行っている。 写真は、木造建築物の可能性を追求するために実際に建築された、木造3階建て住宅の模型。
都市部にありがちな、間口狭小の土地条件でも、道路面に大きな開口部をもたせ、しかも3階建てが可能であることを実証している。この住宅設計プロジェクトに主要メンバーとして参加した。(住宅の現物は、近畿大学の敷地内にある)
芦田さんは、木造住宅の知識普及にも熱心だ。
毎月第4日曜日には、「小さなアトリエ」と題し、主に技術的な面をテーマに講習会を開いている。「小さなアトリエ」では、さらに、同年代の芸術家仲間との交流から、家具作り講習会(椅子の座面編み)も手がけるという。
木造住宅の設計監理を専門に活動しながら、幅広い可能性が期待できる人材だ。
芦田成人建築設計事務所
tel 0795-87-0632
http://www4.ocn.ne.jp/~archi.na/
「小さなアトリエ」講習会情報については、丹波年輪の里ホームページにも掲載中。
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| 木・ワード(4) |
「壁 倍 率」 |
耐力壁の水平方向の外力に対する抵抗性(せん断強度)は、壁の材質・緊結法などによって異なり、その大きさは、「壁倍率」で表わされる。
壁倍率は、風圧力、地震力などに対する壁量を計算する際に使われる。例えば、壁倍率2で、耐力壁の長さ100センチメートルの壁は、壁倍率1で耐力壁200センチメートルの壁と同じ壁量を持つことになる。壁倍率は、建築基準法施行令等で規定されており、組み合わせによっては、倍率を加算することができる。
同施行令では、階数が2以上等の木造の建築物は、壁量が、床面積などから算出された数値以上となるように、壁や筋交いを入れた軸組みを設置することが規定されている。
なお、同施行令に無い工法であっても、国土交通大臣認定を受けることにより、0.5〜5の範囲内で壁倍率認定を得ることもできる。
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県立農林水産技術総合センター森林林業技術センターからの研究報告
(木材利用部 上村公浩研究員) |
| スギ鋸屑等を用いたコンクリート化粧型枠の試作 |
近年、景観に配慮して自然石を模したコンクリート構造物が増加しています。これらは、発泡スチロール(発泡ポリスチレン樹脂等)のコンクリート化粧型枠を用いてつくられますが、これの廃棄処理には、手間と費用がかかる等の問題があります。一方、製材工場等では、産業廃棄物である鋸屑等の処理に苦慮しているという問題があります。
そこで、スギ鋸屑等の廃棄物を原料とした環境に優しい化粧型枠用ボードの試作を行いました。
鋸屑等を固めた化粧型枠用ボードは、その隙間に混練水が吸収され、コンクリート表面に硬化不良を起こすため、これを抑制する方法についての検討から始めました。その結果、型枠用ボード表面に硬化性のある下塗り剤を塗布しておき、施工時にコンクリート用離型剤(生分解性)を塗布する方法が有効であることが分かりました。
次いで、型枠用ボードの作製条件を明らかにし、作製したボードに前述の処理を施した後、幅180×高さ180×奥行き50cmの擁壁を作製する実証試験を行いました。その結果、ほぼ硬化不良は認められませんでしたので、実用化の可能性が示唆されました。しかし、離型時にコンクリートの凹部にボードが残留する等発泡スチロール製の化粧型枠と同様の問題も認められました。
今後は、生産規模別のコスト等の問題点を明らかにするとともに、企業への技術移転を目指していく予定です。ご興味のある方は、木材利用部までお問い合わせください。
(TEL0790-62-2118) |
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| コンクリート化粧型枠用ボードを用いた擁壁 |
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| 県内の木工品紹介 |
丹波・春日の冠婚葬祭用具 |
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氷上郡春日町は、木工の盛んな地域で、上三井庄地区周辺には木工所等が20軒以上もある。創業以来、結納台や葬儀用後飾り、塔婆(とうば)など冠婚葬祭用木製品を製造し、関西を中心に東京から四国、九州まで広く出荷している。
細見木芸(代表:細見靖)
(氷上郡春日町上三井庄 tel:0795-75-1109) |
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ミ
ニ
情
報 |
第16回丹波の森ウッドクラフト展 作品募集 |
心にも手にも優しい木を素材とし、遊び心を大切に創作の喜びを追求するウッドクラフトの全国コンクール。一般部門・ジュニア部門それぞれで作品を募集中。
受付開始
一般部門 7月25日
ジュニア部門 8月15日
お問い合わせ
丹波年輪の里内「丹波の森ウッドクラフト展実行委員会」事務局
0795(73)0725
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| 第15回ジュニアの部 グランプリ作品 |
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