【題字】 鳳翔会主宰 塩山重夫
VOl.73
平成15年1月
兵庫県民に対して99の林産業や住宅建築関連企業社などが一体となって「ひょうご木の家」
を提案。原木の供給から加工、品質管理、資材の共同発注、建築作業の効率化など、木造住宅を
トータルコーディネイト。良質の住宅を適正価格にて提供することとしている。
この推進協議会では川上から川下まで住宅づくりに関係する企業の緊密な連携のもと、県産
木材の新たな供給システムを構築し県産木材の産業化を図ることを目的としており平成22年
度には「ひょうご木の家」の住宅を年間1500棟供給することを目標としている。
供給システムの整備に対しては、定期的に協議会や研修会などを開催しており、県のビジネ
スモデルをもとにして事業化推進協議会の中で意欲のあるメンバーが中心となって、資源供給
側の協同組合「しそうの森の木」や住宅建築支援を受けもつ「関西建築市場、兵庫協議会」が
それぞれ設立され構想の実現に向け動き出した。
今後は、このような組織がどんどんできることを期待したい。
また、これまで不揃いであった木材の品質に関しても木材乾
燥機の導入や強度測定器の導入などによって「ひょうご木の家」
に協賛する工務店が安心して購入できる木材供給システムを作
ることとしている。
「ひょうご木の家ビジネスモデル」の中心的な役割を担
現場の作業員も含めてシステムの勉強を始めたばかりで
課題も色々とあるが平成15年度中には結果が出せるように
頑張ります。我々が目指すものは近年関心の高い・安全・環
境・健康・デザイン・安心の五項目で顧客の満足を得られる
家造りで、これが「ひょうご木の家」のブランドとして県民
に受け入れられる家造りを手がけていきたい。」とのこと。
ひょうごウッデイビジネスパーク構想も計画策定から4年が経過しようとしている。いよいよ計画
の実証段階にさしかかった今、業界のこれからの動向に注目したい。
今回導入した液相乾燥機は宮崎県内の製材業者が発案、特許取得るもので、熱媒体に天然植物油の
パーム果実から生成されたパルミチン酸を使用したもの。
これまで液相乾燥機には、石油から造ったパラフィンが使用されていたが、同社が
使用するパルミチン酸は天然植
物油系の物を使用するためより
環境に優く全国でも初めての試
みだという。
この乾燥方法は鋼製の土台の
上に製材品をさん積みし上の重
しと一緒にボルトで固定、摂氏
110℃〜130℃に加熱した
パルミチン酸の入った液槽内に
6〜8時間漬けた後引き上げ2
時間程度冷却養生する。
この時点で木材の含水率は約
30〜40%以下、プレナー仕上げ
の後出荷する場合もある。
しかし、含水率20%以下に乾燥を徹底する場合は、既存の乾燥機により再度乾燥処理して出荷する。
この場合の乾燥コストは1万円近になるが短時間で乾燥ができることや、割れや曲がり、ねじれと
いった形状の変化が発生しにくく材色も石油系から作られたパラフィンよりも良いという特徴がある。
この乾燥機は1日2回転で7〜10m3の能力を持ち、スギ柱角で約10時間、ヒノキやマツで約時間程
度かかるという。また、材をセットすれば後はコンピューター制御により液槽内への設置、温度管理、
取り出し養生までを自動に行うことができる。
施設一式の価格は四千五百万円。
木栄の足立栄逸社長は、「この乾燥機
から生産された製品を通常の既製品的な
売り方を避け特徴を活かした形状記憶木
材「FRウッド」の商品名で背割りなし
の柱角や横架材、土台角など販売すると
共に、内装部材としても販売を考えてい
る。
また、装置が短期、少量生産に向いてい
るので特殊部材などの生産も手がける予
定」という。この不況化に新しく設備投
資をし国産ムク材の生産に力を入れてい
る木栄の頑張りに期待したい。
※液相乾燥・・・・・パラフィンや脂肪酸などが入った槽内の中で木材を加熱し乾燥を行う。要は
天ぷらを揚げる要領で水分を抜く方法入った槽内の中で木材を加熱し乾燥を行う。
※パルミチン酸・・・脂肪酸の一種で、植物性のパーム油が原料主な用とは洗剤や石鹸化粧品やローソク
などの原料として使用それている。
農薬取締法改正法が昨年12月に成立。月の施行を前に木酢液・竹酢液の
取り扱いが問題となっている。木酢液は有機農産物の日本農林規格(JAS)
の中で土壌改良資材としての使用は認められているが農薬としては認められて
いない。よって農薬の効果をうたって販売することは法律上、認められない。
ただし木酢液・竹酢液が「特定農薬」に指定されれば農薬としての登録は不要
になる。特定農薬を審議する農林水産省農業資材審議会は、月までに指定を終
える予定であり注目されている。
しかし、丸太を購入し、製材、乾燥した後にヤング係数を測定したら、納入先から要求された数字
に達しておらず納品できなかった、といった問題が生じることは充分に考えられる。このような場合、
丸太段階で製材品のヤング係数を予測できれば、その後の製材を効率よく行うことが可能となる。
図に、動的ヤング係数の測定法を丸太段階で活用した例を示す。図の横軸はスギ丸太(末口平均直
16〜18cm)の木口面をハンマーで叩いて求めた動的ヤング係数、縦軸はそれらの丸太を製材→乾燥
→10.5cm正角材に仕上げた後、荷重を加えて求めた曲げヤング係数。丸太の動的ヤング係数から、
製材品の曲げヤング係数を精度良く推定可能であることがわかる。
この方法を活用することにより、時代のニーズに即した効率的な製材が可能になると考えられる。
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文 木材利用部 永井智研究員
世界貿易機関(WTO)で認められているルールで、輸入の急増により国内の生産者が重大な損害
を受けることを避けるため、政府が関税引き上げや輸入枠の設定で輸入を一時的に制限する緊急措置。
発動の条件は、輸入増と国内生産者が受けた損害に明確な因果関係があることが前提で、そのため
政府による実態調査などの手続きが必要となるが。
手続き中に生産者が回復不能な損害を受けると予想される場合、200日間の暫定発動が認められ
ている。
発動に際し利害関係国との協議、関税引き上げ等に関する利害関係国への保証措置等の努力義務が
課せられている。
また一定の条件のことで輸出国は輸入国からの輸出貨物に対し、関税引き上げ等の対抗措置をとる
ことができる。日本では昨年4月から11月まで、初めてネギ、シイタケ、畳表に暫定発動された。
昭和21年創業、木製ハンガーでは国内のトップ企業。アパレル用、ホテル用等の業務用が主体。
1本1本手作業で仕上げられたハンガーはアパレル業界から高い評価を得ている。
インターネットを通じユーザーの本音をキャッチし納得のいく商品開発を目指す。
中田工芸株式会社
(城崎郡日高町江原92 0796-42-113)