基調講演
まず最初に京都大学大学院工学研究科教授の内藤氏によりゼロエミッション全般についての基調講演がなされました。
ゼロエミッションとは対象システムから排出する全ての形態の廃棄物を限りなくゼロにすることであり、自然収奪的な西洋的近代化からの脱却であると。やっと我々は自然や環境は有限であることに気づいた。
そして、今までの基本方針にも弊害があった。日本や米国は問題は技術で解決できるという方針であった。しかし自分も工学をやっていなが言うのもなんだが、技術には本末転倒なものが多く、うまい話はない。
今後は大量生産から多様生産へ切り替え、永く使えるものを作る必要があると。
パネルディスカッション
基調講演に引き続き、パネルディスカッションが行われました。パネラーは次の方々によりおこなわれました。
| コーディネーター |
嘉田 良平(京都大学農学部農学研究科教授) |
| パネラー |
鵜浦 真紗子(国連大学「ゼロエミッション」研究構想担当) |
| 田路 勝(一宮町長) |
| 中島 浩一郎(銘建工業叶齧ア取締役) |
| 三輪 昌子(生活評論家) |
| コメンテーター |
内藤 正明(基調講演者) |
パネラーの意見を編集者なりにまとめてみました。
経済成長期にはこんなに環境が悪化するとは思わず、子供達によろこんでもらえると思っていた。そして環境はタブー視されてきたが、九〇年代の環境サミットが転換させた。
環境問題は企業に主に原因があり、環境を考える上では企業を積極的に取り込まねばならない。そして一つの企業でゼロエミに取り組むのは難しいので異業種との協力が必要である。ただ企業を取り込もうとしても「やる気」(企業で言えば「儲かること」)がなければ積極性は生まれない。今まで環境VS経済であったが、環境で経済を活性化し環境と経済を両立することがゼロエミである。
また、省エネの面で言えば企業よりも民生部(家庭)のほうがエネルギー消費量の増加率が高い。確かに核家族化による世帯数の増加や高齢化など仕方ない部分もあるが、ムダはある。そのムダを省く必要がある。そして、生産時の直接エネルギーだけでなく、輸送などの間接エネルギーも消費者に見えるようにすべきである。そう考えれば近隣の見える範囲の消費地と生産地で循環に取り組むべきである。
☆今回のシンポジウムではゼロエミッションについてが中心となり「森の」という部分にはあまり触れられなかったので残念でした。次回に期待したいと思います。
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