| Vol.50 平成11年1月 |
| 発行:兵庫県立丹波年輪の里(林産指導課) |
すでに皆さんもご承知のことと思いますが、欠陥住宅などの問題により、消費者の立場に立った住宅関連の制度づくりが着々と進んでいます。例えば、「住宅品質確保促進制度(仮称)」がそれです。木材は工業製品と異なりバラツキが多く、木材業界にとっては今後さらに厳しくなると予想されます。
今後導入される性能表示ではデータが重要な意味をもつことになると思います。データの示されていない材料は、工務店など施工者に今後使ってもらえなくなるでしょう。今からでも乾燥や強度のことに関心を持っていただければと思います。
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●グレーディングマシン
強度の測定器はグレーディングマシンと呼ばれています。測定方法はいくつかありますが、柱や梁の強度測定の実用機としては、縦振動法が用いられています。原理は木材の木口を叩き、そのときの音響から強度(ヤング率)を測定するものです。
機器は図-1のようなセットのものから、強度だけでなく含水率も測定し製品に印字までする大規模なもの(図-2)もあれば、携帯用タイプ(図-3)も開発されています。価格は図-1のセットで約200万円、印字するラインまでそろえると1000万円以上のようです。
いきなり高価なマシンに投資するのは現在の社会情勢からは無理でしょうから、まずは安価な携帯用タイプで強度のことを学んではどうでしょうか。
携帯用の価格は約14万円です。携帯タイプでも強度はJASの機械等級区分での表示がなされます。(注 但し、この機器でJASの認定はとれません。)また、丸太の状態で強度を測定することによりどんな製品をとるかなど合理的な製品作りにも貢献できるでしょう。
まずは自社の製材品の強度を強・中・弱の3段階に分ける程度から初めてみてはどうでしょう。
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木材の強度は含水率と関係があり、乾燥もセットで考えねばなりません。図のように木材の強度は含水率30%を境に変化します。
これは、木材に含まれる水の形が原因です。木材には細胞内を自由に動ける自由水と細胞と結合している結合水があり、結合水が減少して初めて強度が増すのです。含水率が30%以下でないと結合水は減りませんし、また寸法の変化も図のように含水率30%以下で収縮率が高くなります。
日本の平衡含水率は15%くらいですから、実際に利用されるのはそれ以下の含水率のときの強度が問題となるでしょう。15%まで乾燥するのは非常に難しくコストもかかるので20%くらいでまでの乾燥は必要です。
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●含水率計で計る
日本住宅木材技術センターが認定している携帯用の高周波木材水分計があります(下図)。
価格はどれも12万円前後です。ただ、測定にはコツがいります。節の部分を測定すると高い値がでますし、計る場所により若干数値がばらつきます。何カ所かの平均をとったほうが無難でしょう。なお、DELTA5とMoco-2については年輪の里にありますので試してみたい方はご連絡下さい(兵庫県の方に限ります)。
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WAKARL-S
フソー
0744-43-2020 |
moco2
潟Pツト科学研究所
06-6323-4581
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DELTA5
泣Gーデス機械産業
0424-67-0401
※改良型のDELTA55があります。 |
その他、少し高価になりますが右下図のような木材全体を計る機器も開発されています。より正確な含水率が測定できるようです。
2000年までに少なくとも乾燥とグレーディングの整備を進めないと本当に無垢の木材が使えなくなってしまうかもしれません。今から始めないと間に合わないと危惧しています。
消費者にとって欠陥住宅などの紛争は不利であるため、安心して住宅が取得できることを目的として制定が進められています。今のところ施行は2000年春頃になりそうです。
内容は右図のように3つからなります。 |
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●瑕疵(かし)保証
住宅の基本構造部分に欠陥が見つかった場合、施工者のミスと推定し、無償補修が施工者に義務づけられます。その保証期間は新築戸建住宅で10年となる見込みです。
対象となると推定される欠陥は、床の傾斜や柱の傾き、基礎や外壁の亀裂・破損など多岐にわたるものと思われます。 |
●性能表示
耐震性などの性能表示やその評価方法の共通ルールの整備です。
現在、建築業者は独自の基準で「○×工法で耐震性は従来の△倍」など高性能を広告しているが、消費者には他社と比較ができません。 それで、共通の基準で性能を数値やランク付けで示そうというものです。
※この性能表示は義務ではありません。 |
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●紛争処理
当然発生するであろう、「性能表示した住宅についての紛争処理」のための機関の設立です。
瑕疵保証のため施工者はできる限り性能のはっきりした材料を使わざるおえなくなります。
また、性能表示は義務ではないので表示しなくてもよいが、消費者がどちらを選択するかは明白です。したがって、施工者は性能表示するために性能評価できる材料を使用するのは当然です。ゆえに木材も一本ごとの強度、含水率などのデータを示さねば使えなくなるでしょう。
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木工沈床
「スギ材の河川改修工事への利用」
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昭和20年代以前に使われていた木工沈床をより簡便に施工できるよう改良し、また、自然環境や生態系に配慮してたものものです。
また、山林経営面についても低質材の利用として有効な用途となるでしょう。
製品の問合せ先 竃リ栄 0795-87-5216
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※上記の製品は東王技研株式会社の技術供与により竃リ栄が生産している「ビオクロス」です。
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佐用町から国道179号線を美作方面に向かうと、大日山川に架かるほたる橋の向こうに、青い屋根が段になった木造2階建ての建物が見えます。平成8年に改築されたJR上月駅で、兵庫県の最西端に位置しています。
柱の直線を生かした和風の建物で、内外装ともに木材が使用されていまが、JRとの関係からか内地材が主体でないのは惜しまれます。建物の正面と妻面には大きく『特産物直売所』と看板があがっており、『JR上月駅』とは遠慮がちに書かれています。直販所の内部は、もち大豆を使った味噌や豆腐、椎茸、竹炭など特産品の販売や喫茶コーナーがあり、ふるさとの匂いとともに木の香りが漂ってくるような雰囲気があります。
西側は伝統芸能保存室、陶芸教室、和紙作業室としてとして利用されており、駅舎と駅の立地条件を活用した施設です。 |
こんなんあります
| JR山陽本線有年(うね)駅近く、有年横尾の山頂に三層の展望台があります。鴾ヶ堂(つきがどう)城跡に県産スギ材で建てられており、見晴らしも良く物見櫓を彷彿させます。付近の一帯は「赤穂ふれあいの森」として現在整備中ですが、中腹の駐車場まで車で登れます。 |
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| データ |
| 平成9年度木材利用推進活動事業 |
| 事業主体 |
赤穂市 |
| 設計施工 |
潟~ロク製作所 |
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県森連但馬共販所
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共販所は兵庫県森林組合連合会の原木市場で、森林組合からの材を取り扱っています。 場所は但馬の養父町で、国道九号線から少し入ったところです。
主力は但馬地方のスギで七〜八割を占めます。中には美方の良質のスギも入荷します。 年間取扱量は約12,000m3です。
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美方の良質のスギ |
昨年度から調査等を実施しておりました「住宅展示場調査報告書」ができあがりました。この調査は、木材の末端ユーザーのニーズを把握する目的で、県下の住宅展示場のモデルハウスの木材の使われ方を調査したものです。
ご希望の方は左記までご連絡下さい。
兵庫県立丹波年輪の里 林産指導課 0795-73-0725
| 木木(MOKUMOKU)市出展者の募集!
昨年から開催しています木木市への端材などの出展業者を募集します。お申し込み、問合せは下記までお願いします。
とき 平成11年5月22日(土)23日(日)
場所 兵庫県立丹波年輪の里 木の館 ホール
☆参加条件は兵庫県木材業協同組合に加盟する木材業協同組合等の組合員に限ります。
参加申込、問合せ先
丹波年輪の里 林産指導課
TEL0795-73-0725 FAX0795-73-0727
e-mail wood@hk.sun-ip.or.jp
前回よく売れた品
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おかげさまで林産だよりも今月号で50号を発行することができました。これからもよろしくお願いいたします。