平成8年9月 vol.36
発行: 兵庫県立丹波年輪の里(林産指導課)
〒669-33氷上郡柏原町田路102−3
TEL0795(73)0725
FAX0795(73)0727
e-mail wood@hk.sun-ip.or.jp
WWW http://www.hk.sun-ip.or.jp/wood/
【 題字 】鳳翔会主宰 塩山重夫

INDEX


特集

インターネットpartT

インターネットをどう利用するか?

7月号に引き続き、インターネットを特集します。

☆アクセスデータから見る利用状況

インターネットでは世界中の人が自由に情報を見ることができるので、商品のPRなどの面では、これまでに全くなかった大きな効果をもっています。 しかし、インターネットは『よく耳にするが、実際やっていない人にとっては遠い世界』。また『所詮、趣味の世界だから儲からない』と、様子見をしている方も多いと思います。そこで今号では、ホームページ「木の情報発信基地」でおなじみの中川木材産業(株)さんから、ホームページへのアクセスデータの一部を提供していただき、利用状況についての分析を行いました。

☆勤務時間帯と月火水に多いアクセス数

少し意外かも知れませんが、1日の時間帯によるアクセス数をまとめたところ、最も多いのはぼぼ勤務時間帯である9時から19時の間で、総アクセス数(48,706件)の67%が集中しています。(右グラフ参照)

また、1週間の曜日別アクセス数では、月火水の3日間に55%が偏っています。(左グラフ参照)

☆企業や教育関係者が主に利用?

一般的にインターネットのアクセスは、午前0時にピークが来るのがですが、この場合は勤務時間帯に来ていることや、土日よりも月火水に偏りが見られることから、(あくまで推測ですが)このホームページは、主に企業や教育関係者が多く利用していることが考えられます。
これらのデータから、ホームページの内容次第では、単に趣味の領域をこえて、業務にも十分活かせることが解ります。また、当ホームページは日本語版のみですが、参考までにアクセスの国別データを次ページに掲載します。

☆まとめ(に代えて)

阪神・淡路大震災では情報の大切さ、ネットワークの大切さを痛切に知りました。
以後、「兵庫」はインターネット先進県として着実に歩みを進めています。
個人も会社も区別されず、地方も都市も関係ない自由で平等な情報空間が整備さ れた今日、住宅供給や木材流通などこれまでクローズであった情報を一般消費者 が共有することも起こりえます。また、一般消費者に対してどれだけわかりやす く、質の高い情報を提供し得るかが信用力として判断されるかもしれません。
そう考えた時、我々林業・木材業界も時代にふさわしい情報の受・発信を行わな ければいけない時期に来ているのではないでしょうか? なぜならば、電子マネー による商取引、電子新聞、電子会議、在宅勤務、在宅授業… など押し寄せてくる 数えればきりがない変革の波は、過去や遠い未来の話ではなく、まぎれもない今 『現在』の話だからです。(おわり)

アクセス数
アメリカ 2,497
イギリス 2
インドネシア 23
オーストラリア 12
オーストリア 8
カナダ 129
スウェーデン 3
日本 37,211
ニュージーランド 42
ブラジル 6
分類不能、その他 8,773
48,706
年輪のホームページへようこそ

「木材利用相談センター」をホームページ上にオープン v(^^ゞ)

前々号(5月)からお知らせしていましたとおり、年輪の里ホームページを9月21日に開設しました。 ホームページ上で年輪の里の紹介やイベント案内を行っていますので、ぜひご覧ください。また、[木の何でも情報]コーナーでは「木材利用相談センター」をホームページ上においてもオープンさせています。同相談センターは昨年林野庁から指定を受けたもので、全国に57箇所設置されていますが、年輪の里ではインターネットのもつ双方向性を活かして、木材の利用についての疑問・相談をE-mailによっても受け付けることにしました。 なにぶん、大部分が職員の手作りのホームページですので、まだまだ不十分なところが多々ありますが「小さく生んで大きく育てる」ことモットーとして、これから徐々に内容を充実させていき、少しでも皆さんのお役に立ちたいと考えておりますのでよろしくお願いします。また、お気付の点などがありましたら、お気軽に連絡して下さい。 URLは次のとおりです。

http://www.hk.sun-ip.or.jp/wood/


木・person
きぃーぱぁーそん
建築家 三澤康彦さん
(有)Ms建築設計事務所

関西の木造建築を代表する建築家といっても過言でないのが三澤康彦さん(42歳)。 10年前、徳島杉の葉枯しに魅せられて以来、国産材の住まいづくりに一筋である。人一倍、林業に対する想いも強く、多忙ながらも合間を見付けては全国の林業地へ出向くなど余念がない。 これからの木造住宅の展望として、三澤さんは木造軸組みパネル工法をあげる。「部材は乾燥化、プレカットと製材品から商品へとなった。次は、国産材でパネル化へ取り組むべき。これは、材の有効利用だけでなく、工期短縮、大工不足の解消、トータルコストの低減など多くの問題を一気に解決できるカギとなるでしょう。それには私たち建築家も知恵をしぼらねば・・・。」と話す。 常に先を見た発言の裏には、軽快なフットワークがあるからだ。

木の本

"The Future of Japanese Forestry"

イギリス人が見た 日本林業の将来

−国産材時代は来るのか−

イギリスの林業経済学者であるピーター・ブランドン氏が、日本林業不振の原因を冷静に分析し、イギリスの民間林業と比較しながら活性化の方途を示唆している。
イギリスは日本と同じく島国であり、世界有数の木材輸入国である。また、森林資源の構成においても類似点がいくつかあるものの、日本は潜在的には大きな供給力をもつ森林に恵まれ、一方、イギリスは森林が少ない。しかし、この2つの国はともに、近い将来に国産材時代が到来すると予測している。
森林被覆で両極端にある日英で、なぜ同じような予測が成り立つのか、また実現の可能性どうなのか?大変興味をもてる。また、巻末の訳者からの応答としての「日本の林政と林業のゆくえ」には訳者の深い思いが込められている。
著者:ピーター・ブランドン 編訳:熊崎 実
発行所:築地書館 定価:2,472円


トピックス その1

用途別製材JAS制定

〜針葉樹(造作用/下地用)、広葉樹製材〜

農林水産省はこの度、「針葉樹の造作用製材」、「針葉樹の下地用製材」及び「広葉樹製材」の日本農林規格(JAS)を定め、告示しました。
この3種類の規格は、平成9年1月11日から施行されることになり、従来の「製材の日本農林規格」はこれらの施行に伴い廃止されます。
これで平成3年に制定された「針葉樹の構造用製材」と合わせ、用途別の4種類の製材JASが揃ったことになります。これは、次第に厳しさを増す消費者ニーズに答えるためのものであり、今後、製材業者などの適切な対応が期待されています。


        製材JASの新体系

1.針葉樹の構造用製材 2. 〃 造作用製材 3. 〃 下地用製材 4.広葉樹製材


トピックス その2

新設住宅着工好調に推移

〜前年同月比5か月連続増加〜

 建設省が8月30日に発表した「建築着工統計」によると、7月の新設住宅着工戸数は15万7114戸で、前年同月比(以下同じ、省略)21.7%増と3月から5か月連続の増加となった。
 平成8年1月から7月の累計も、11%増の91万1683戸と好調な伸びを示している。 木造住宅も、7月は22.5%増の7万3603戸、累計で13.4%増の42万2523戸と同様の傾向を示している。
 兵庫県についてみると、総戸数で、7月は32.4%増の1万3672戸、累計で67.1%増の7万6537戸と大幅な伸びを示している。
 これは、被災地での住宅再建が順調に進んでいることと、震災を契機とした建替需要もかなりあるものと考えられている。



イベント情報
<年輪の里関係分>
○9/21〜10/6
 第9回全国ウッドクラフト公募展(一般部門)
○10/5〜10/6
 アートクラフトフェスティバルinたんば
○10/26〜11/4
 第9回全国ウッドクラフト公募展(ジュニア部門)
<その他>
○10/7
 全国産直住宅サミット
 岐阜県恵那峡グランドホテル
 岐阜県産直住宅建設促進連絡協議会
 058-271-9941
○10/8
 全国木の日フォーラム
 岐阜県恵那文化センター
 全国木の日フォーラム実行委員会
 058-272-1111
○10/12
 第3回森のコンサートと講演の夕べ
 新大阪メルパルクホール
 国産材住宅推進協会
 06-395-8215
○11/2.3
 第11回ひょうご木材フェアー デュオ
 神戸JR神戸駅南側地下
 兵庫県木材利用推進協議会
 078-371-0607
○10/24
 国産材優良木材展示会
 姫路木材市場協同組合土場
 兵庫県木材業協同組合連合会
 078-371-0607


報告

全国産直住宅展
(8/3〜8/18)
終了

「木を使って森を守ろう」をテーマに全国の産直住宅の取組み事例を紹介した全国産直住宅展(場所:当苑「木の館」ホール)には、会期中3千人近い来苑者を迎え、無事終了しました。 ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。


編集後記

5月にインターネットに接続し、その後(株)インフォテックさんの協力でサーバー上に無料でホームページを置かせてもらうことになり、7月頃からホームページの準備を進めてきました。 当初の予定より多少ずれ込みましたが、9月21日のウッドクラフト公募展の開催に合わせ、ようやく開設するする運びとなり、いろんな所からE-mailが届くのを心待ちにしています。また、この「林産だより」も順次ホームページ上にも搭載しますのでよろしくお願いします。(梅垣)