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グリーンブラスト処理による再塗装しました ~木の館前のミニハウスほか~

木の館前にモデルハウス展示をしている「ミニハウス」の塗装劣化が目立つようになったので、大谷塗料株式会社様の全面協力により、再塗装しました。 カビ、藻などの発生もあったことから、大谷塗料株式会社木材保存チームで開発した「グリーンブラスト処理」により下地研磨を行い、防腐、防藻処理を施した上で、塗装を行うことになりました。

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施工前

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グリーンブラスト処理後

「グリーンブラスト処理」とは、以前林産ニュースでも紹介しました「エコブラスト処理」の改良型で、植物材料を粉砕して製造された粒子を研磨剤に使用します。また、直ちに塗装作業が行えるように、水を使わずエアーだけで吹き付けます。
結果は、上の写真のとおり手作業では1日以上かかると思われる作業が約1時間程度で完了しました。

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塗装仕上後

防腐・防藻処理(日本エンバイロケミカル製)後、「水性バトンプラス」と「油性バトンウッドプロ」により塗装されました。
木材保護着色剤はどちらも自然系の材料で製造されており、作業中も塗装につきものの臭いがあまりなく、広い苑内のどこで塗装しているのか、注意して見ないとわからないような状況でした。
これまでの屋外木部塗装は、劣化塗膜剥離後に重ね塗りという施工がほとんどで、仕上がり色は色見本よりも濃くなる傾向にあったと思いますが、グリーンブラスト処理後であれば、ほぼ色見本どおりの仕上がりとなるため、集客施設での模様替えにも適していると思います。
木造建築物の社会的寿命を長くするためにも、重要な技術となるでしょう。

グリーンブラスト(植物材料の研磨剤)処理の特徴をまとめると、

  • 従来の下地処理作業に比べて、作業時間が短いこと。(→メンテナンスコストの低減)
  • 手作業では届かない入り隅や材料の継ぎ目、ログの木口なども、ゴミを除去も下地処理と同時にできてしまうこと。(→再塗装や防腐処理が効果的に行える。仕上がりも美しくなる。)
  • 環境と人にやさしいこと。(→集客施設でもスケジュールしやすい)
などです。

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時計塔木部の処理途中の状況。上が処理後、下が処理前
また、ステンレス部分はマスキングしなくても傷がついていない。

今回、時計塔、案内看板、照明塔などの再塗装に際し、大谷塗料様にグリーンブラスト処理をしていただきましたが、ミニハウスと同じく、美しい仕上がりとなりました。
日本では、屋外木部のメンテナンスはまだまだ理解されていない分野であると思いますので、今回の施工は良い見本になると思います。
また、使用済みに研磨剤は、あえてそのまま放置しています。通路に散らかったものは、ブロワーで芝生の中に移動しました。
この粒子は、マサ土のような色をしているので散らかしている感じはありませんし、普通の風で飛ばされるほど軽くは無いので、徐々に自然に還っていくと思われます。今後も観察していきます。
興味のある方は、ぜひ、ご来苑ください。