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木造建築物探訪 柏原町役場庁舎


八幡神社の三重の塔がそびえる入船山の麓、木の根橋と手をつなぐように建つ洋風二階建が、柏原町役場庁舎である。
桟付きの縦長窓、屋根の上のかわいいドーマー、木材の直線を強調した外観と、中央部にアーチ型の玄関を配した左右対称の構造が、落ち着いた感じを与えている。そして、窓枠や階段の手摺りなどにも丸身を付けるなど建築に携わった職人の心意気が感じられる。
柏原町史によれば、『昭和9年8月工事請負金九千二百四十円で大西兵太郎に契約し、翌10年5月19日落成式を挙げた、本館は木造洋館二階建五十二坪、茲に特筆すべきは当町産の神戸市亀井義和の義侠的好意により優秀なる塗壁術を以て庁舎に一段の美観を副えられた事である、』とあり、竣工当時は大変美しい建物であったと思われる。
昭和初期の建築物は歴史的遺産ではないかもしれないが、大切にしてほしいものである。

注 柏原町史 昭和30年9月発刊全一巻


林産だより 第49号 (平成10年11月) 木造建築物探訪 から転載