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間伐材有効利用への取組 間柵(かんさく)

■但馬高原林道建設事務所の取組

間柵(かんさく)


1. 使用目的
土留め用木柵工(林道の法面土砂留めとして使用)
2. 使用材料
間伐材・小径材(スギ)
3. 施工工程及び現地加工
「間柵」の前面は四本のたいこ挽きされた材をL型の二本の鉄筋と一本のアンカーボルトにより結合されている。控え部分には、二本の横木をL型の鉄筋とかすがいにより固定し埋め戻しの土砂によって木柵工が前向きに倒れることを防止しています。
製品は、一組当たり前面に2mの材を使用し控え部分の横木に1.5mの材を使用しています。
それぞれの材は、10cmのたいこ挽きに加工されており組立も工場で写真の段階まで組み立てられています。
工事現場では製品の設置と引き起こし、アンカーボルトによる結合とかすがいによる横木の固定で簡単に施工ができるのが特徴である。
従来の柵工のような地盤への杭打ちを必要としないので地盤が岩のように堅くても施工が出来ます。
また、前面に組まれた材は上下に二本づつ面しているので道路のカーブにも対応可能です。
しかし、製品その物がある程度組みあげられた状態で現場に搬入されるために重量が重く、小運搬や組立の時には二人一組の人員が必要となります。
4. 単価(単価は商品のみの価格です)
スギ 柵部 2000×100mm 4本
控え横木 1500×100mm 2本
異形鉄筋 2本 結合アンカーボルト 1本
かすがい 2本 一組 15,900円

単価は森林組合の見積もり価格ですが発注量が多くなれば価格も安くすることが可能です。
5. 耐用年数
間柵は雨風や法面を伝った雨水にさらされるので何らかの防腐処理が必要と判断しクレオソートによる防腐処理を行っています。技術的にはCCAの加圧注入で28年以上保たすことが出来ますが、製品価格が上昇するのでクレオソート処理で対応することにしました。
これは、過去の工事実績からも5・6年程度で植生が発生しているので道路の管理上問題はないと考えているからです。しかし、管理上どうしても補修が必要となれば単体での取り替え作業が出来るのでたいした問題はないと考えています。

供給体制について

1. 資材の供給地
県内の間伐材及び小径材(スギ)
2. 供給体制 整備主体・団体
北但西部森林組合
3. 製品加工主体
北但西部森林組合
4. 製品の加工及び組立手間
この製品もログブロック同様規格さえそろえば見た目の欠点は考えなくても良い。
製材部門の加工は二面太鼓挽きとドリルによる穴あけのみで、鉄筋の加工は専門業者に任しています。北但西部森林組合では、材の加工と防腐処理鉄筋に材を差込む作業と工事現場間での運搬を行っています。

製品について

但馬高原林道建設事務所には福崎町に播磨林道建設事業所があります。

ここでも同様の木柵工を道路改良事業で設置していますが、前面の横木の部分に太鼓挽き材ではなく丸棒加工された材を使用しています。

ここで使用している製品は一宮町森林組合が製造販売していますが、大河内町森林組合や神崎町森林組合でも製造可能なので興味があれば問い合わせしていただきたいと思います。

「間柵」は林道以外の道路など通行量が多い所や駐車場などでも使えますし、花壇といった人目の多い所で使用することに向いていると思われます。このほかにも使い道は色々と考えられますので用途にあった使用を考えていただき、地域でねむる資源を有効に活用してもらいたいと思います。


林産だより 第62号 (平成13年1月) から転載