メイン林産指導課の紹介木と住まいを創る会社 林産指導課ニュース木の家こだわリスト >矢降神社 社殿竣工 ~伝統木造技術を継承する棟梁の技~

矢降神社 社殿竣工 ~伝統木造技術を継承する棟梁の技~

平成22年6月、矢降神社(丹波市氷上町佐野)の社殿が竣工した。

syaden01.jpg

矢降神社は、佐野集落から高見山に林道を約1kmほど入った山中にある。
歴史のある神社で、古くは高見山の上のほうにあったものが、建武2年頃、現在の場所に移されたとされている。

残念なことに火災により社殿を焼失していたが、地元の努力により、この度再建された。
設計は、みさお建築設計事務所(姫路市)、施工は、丹波ひかみ森林組合(谷水尚道組合長:丹波市氷上町)で、木材は丹波産ヒノキなど地域材と一部米ヒバを使用している。
丹波ひかみ森林組合は国産材にこだわり、これまで多数の社殿などを建築している数少ない森林組合である。

syaden02.jpg

その森林組合が今回選んだ棟梁は、杉上規倫(すぎがみのりとも)さん。
杉上さんはこの道38年のベテランで、伝統木造技術を継承する数少ない棟梁である。
普段は木造住宅の建築をしながら、丹波地域の社寺をこれまで10棟以上建築している。
社寺建築で難しいのは屋根の反りである。
屋根の反りは、建物の規模、立地などにより千差万別であり、棟梁のセンスで決まる。
棟梁は設計図面を基に、原寸図・原寸型板を製作して、工事にかかる。
軒部分を支える垂木の断面も正方形ではない。

sugigami.jpg

杉上さんには息子の佳巳(よしみ)さんという後継者がいる。
佳巳さんは一級建築士の資格を持ち、父規倫さんと一緒に現場で働きながら、伝統技術の技を磨いている。
この社殿も二人の合作である。