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木材の基礎知識 「木と熱 (木造住宅は暖かい?)」

材料の熱の通しやすさは熱伝導率によって決まります。熱伝導率が低いほど熱を通しにくく断熱性が高くなります。

(参考)熱伝導率
鋼・・・・・・・46
コンクリート・・・1.4~1.6
木材・・・・・0.1~0.13
グラスウール・・0.045~0.034
空気・・・・・0.02

建物の断熱は壁体の材料の熱伝導率だけでなく壁体の厚さも関係します。同一材料なら厚いほうが断熱性が高くなります。木材は熱伝導率は低く断熱性に優れますが、実際の木造建築では壁体が薄いので断熱性は高いとはいえません。

熱容量(Kcal/m3℃) コンクリート・・・・・・・・1.4
土壁・・・・・・・・・・0.59
れんが・・・・・・・・0.53
木材(スギ)・・・・・0.083
木材(ヒノキ)・・・・・0.088
グラスウール・・・・・・0.038
フォームポリスチレン・・0.032
※熱容量とは
1m3の物質を1℃上昇させるの
に必要な熱量

一方コンクリート造は熱伝導率は低いものの、壁が厚く熱容量が大きいので一度暖まると冷めにくいといえます。

木造は暖かいとPRしてきたましが、場合によってはコンクリート造の方が暖かい場合もあります。木造住宅の室温は暖めやすく冷めやすく、コンクリート造の室温は暖めにくいが冷めにくいのです。

朝から晩まで暖房される建物はコンクリートでもよいのですが、学校では授業の終わった午後は暖房が止まりますから翌朝には冷えてしまいます。室温が暖まりにくいコンクリート造ですから子供たちが学習する午前中が寒いという不具合も生じます(内装を木材にすることでだいぶ緩和されるようですが)。

また、夏期は昼間にコンクリートに蓄熱され夜は暑くなり、エアコン使用頻度が増えるでしょう。

木造で冬期いかに暖かければ良いわけですが、そのためには気密化も必要ですが、基礎のコンクリートや根太の下にモルタルを施設するなどして熱を蓄熱する方法があります。すでにパッシブソーラーシステムとして実用化されています。木造の伝統工法にプラスアルファすることで快適が得られるようです。

しかし、健康な人にとっては適度の寒さ暑さがあることで耐性がつくのだと思いますけれど。

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