メイン林産指導課の紹介情報誌 「林産だより」 平成17年度地場産・木工・家具 >第91号(P4) 燐寸(マッチ) (兵庫)

第91号(P4) 燐寸(マッチ) (兵庫)

 兵庫県のマッチ生産量は、現在、わが国の90%のシェアがあり、そのほとんどが姫路地区で生産されている。
 ヨーロッパで開発されたマッチがわが国で製造され始めたのは明治時代(130年前)からであるが、すでに明治時代には、国内供給のほか中国や東南アジアに輸出されるようになり重要な輸出商品となっていた。
 全盛時の大正8年には、約110万マッチトン(45本入りのマッチ箱が7200箱で1マッチトン)を生産し、その85%が輸出され、日本はスウェ-デン・アメリカとともに世界の3大生産国であった。
 兵庫県のマッチ生産が盛んになった背景としては、原材料の輸入、製品の輸出に便利な神戸港が近くにあったことと、乾燥工程の多かったマッチの製造に瀬戸内の気候が適していたことがあげられる。
 昭和40年ごろにはマッチ組合やマッチ会社により、姫路市、竜野市、赤穂市等で、軸木に適したポプラの植栽が行われた事もある。
 近年はライターや自動点火器具の普及によりマッチの需要は大きく減少し、マッチ業界では、技術・土地・販路を活用した経営の多角化が進んでいる。
 現在使用されているマッチの軸木はアスペンで、軸木に加工されたものが中国等から100パーセント輸入されている。アスペンはポプラ等と同じヤナギ科の広葉樹。軽くて柔らかく清潔感のある白色で、家具の引き出しや玩具、合板、パルプ、割り箸等にも使われている木材。

match.jpg
(社)日本燐寸工業会
兵庫県神戸市中央区北長狭通5-5-12
tel:078-341-4841
http://www.match.or.jp/