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第114号(P1) 木造施設紹介 棚原公民館(丹波市春日町)

木造施設紹介 棚原公民館(丹波市春日町)

区有林の木で建てた愛着を育む公民館

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棚原公民館外観

今回紹介する丹波市春日町棚原自治会の新公民館は、区有林のヒノキ(80~100年生)約100本を伐採して建築用材に使用している。
棚原自治会は公民館の建設にあたり、プロポーザル方式で業者選定を行うこととし、地元の建設業者4社に提案を求めた結果、動線の良い間取りプランと、区有林材を活用し、住民の愛着を生みだす工夫のある株式会社伊藤商店(丹波市春日町)の提案が採用となった。

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伝統的な玄関と、現代的な玄関ホールが、入った瞬間の驚きを演出

地域の施設を地域の木で建設することは、環境貢献、森林管理、資源の有効利用など多くの意義がある。同自治会では、区有林の管理は森林組合に任せており、住民が山へ入る機会も減り、関心も低くなっていたところ、公民館建設は、森林や環境への理解や、地域への愛着を深める機会となった。

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桁や梁も区有林のヒノキで用途に合った木を選んで伐採

区有林のヒノキは、土台、柱のほか、丸みを活かした梁に使われており、構造材の約8割を占める。
同自治会では、新公民館建設の記念として、瓦の裏側に住民が油性ペンで家内安全や自治会の発展を願った言葉を書きしるした。また、伐採跡地には、子供達と一緒にモミジやドングリのなる木を植栽した。

【建築概要】
着工 平成21年4月21日
竣工 平成22年1月16日
構造 木造平屋建 瓦葺き
延床面積 332.06平方m
52畳の大広間と和室2部屋、炊事場、資料室などを備える。