県産木材を使用した民間大型木造施設として知られる介護老人保健施設「神河健康福祉の郷」(医療法人白鳳会:神崎郡神河町)は平成21年度から営業開始しているが、利用が好調であることから、23年度からの供用を目指して現在増築工事中である。
第2期工事にあたっても、「地産地消による地域に根ざす健康福祉の郷」のコンセプトどおり、ほぼ全量神河町産のスギ、ヒノキ材(製品材積 約206立法m)を使用している。納材は木栄(丹波市)が請け、プレカットとせず、すべて大工が手加工している。
第2期工事にあたっても、「地産地消による地域に根ざす健康福祉の郷」のコンセプトどおり、ほぼ全量神河町産のスギ、ヒノキ材(製品材積 約206立法m)を使用している。納材は木栄(丹波市)が請け、プレカットとせず、すべて大工が手加工している。
- 工事内容は、
- 介護老人保健施設 木造平屋 延べ床面積約998平方m
- 設計・監理 藤田宜紀建築設計事務所
- 施工 宮本組・コラボJV
- 木工事 しんかい
- 建物の特徴は、
- 木造 老健施設は「人と自然にやさしい」木造がふさわしい。
- 平屋 耐火構造の必要がなく、バリアフリー化してもローコスト。
- 外観 瓦葺き、塗壁、焼杉板貼りなど、周辺民家に使われている材料を使用し、周辺景観と調和を図る。
- 特に、第2期工区では、交通量の多い道路に面しているため、コンクリート塀の設置に際しスギ型枠を使用した打放し仕上げとして、施設との調和を図るほか、プライバシー、防音等に配慮した施工と居室レイアウトになっている。
既設の1832平方mに増築の998平方mを合わせると介護老人保健施設の延べ床面積は2830平方mとなり、居室数は48室から78室に増加する。
なお、今回の建設工事は森林林業緊急整備事業(平成22年度補正)の助成を受けて実施している。