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地震に強い木造住宅

木造住宅耐力壁モデルによる壁倍率ごとの正しい施工例

壁倍率4.5倍 壁倍率4.0倍 壁倍率3.5倍 壁倍率2.5倍
壁倍率4.5倍 壁倍率4.0倍 壁倍率3.0倍 壁倍率2.5倍

施工のポイント

耐力壁とは
  1. 水平力に対して抵抗できる「壁またはすじかいの入った軸組み」を耐力壁といいます。(建築基準法施工令46条および昭和56年建設省告示第1100号に規定)
  2. 以前は、水平力に対して抵抗する耐力要素はすじかいのみでしたが、昭和57年の建設省告示改正で、新しく面で抵抗するものが大幅に認められました。
  3. また、平成2年の告示改正で構造用合板をはじめとする構造用面材を使用した真壁仕様耐力壁も加わり、すじかいに頼らなくても比較的高倍率の耐力壁を作ることができるようになり、選択の余地が広がって来ました。
壁倍率とは?
  1. 耐力壁の水平方向に対する性能(せん断性能)は、壁を構成する材質・材厚・緊結法によって異なり、そのせん断力の大きさは、耐力壁の「倍率」で表わされます。
  2. 倍率」の大きさは、ある基準強さに対する比率で表わされ、例えば、同じ水平長さの耐力壁でも、倍率2の壁は倍率1の壁の2倍の耐力を期待できることを意味しています。
  3. また、同じ軸組の表・裏・内部に設けられた耐力壁仕様の倍率は加算することができ、その和を耐力壁の倍率とすることができます。

種類別倍率表
種類 工法 倍率
建築基準法施工令
第46条
壁によるもの (a)土塗壁 0.5
(b)木ずり等を打った壁
(片面のみ)
0.5
(c)木ずり等を打った壁
(両面)
1.0
すじかいによるもの (d)厚さ15mm以上×幅90mm以上の木材 1.0(たすき掛の時2.0)
(e)径9mm以上の鉄筋 1.0(たすき掛の時2.0)
(f)厚さ30mm以上×幅90mm以上の木材 1.5(たすき掛の時3.0)
(g)厚さ45mm以上×幅90mm以上の木材 2.0(たすき掛の時4.0)
(h)90mm角以上の木材 3.0(たすき掛の時5.0)
併用のもの (i)(a)〜(c)と(d)〜(g)の併用 それぞれの倍率の和
S56.建設省告示第1100号 面材を釘打ちした壁 JAS構造用合板厚さ7.5mm以上 2.5
材料:兵庫県産木材製品開発研究会
施工:兵庫県土建労組・氷上支部
設計:木構造住宅研究所
企画:兵庫県立丹波年輪の里

壁倍率4.5倍

この施工例では、半割り材(45×90)のすじかいを使用した耐力壁(倍率2.0)の上に構造用合板(倍率2.5)を釘打ちし、合計で4.5倍の耐力壁としています。

構造用合板を使用する場合は、通常はJAS構造用合板7.5mm厚以上を使用します。

また、これ以外の合板でも建設大臣が認めれば耐力壁として使用することができます。

釘はN50(5cmの長さ)釘のピッチは15cm以内で打ち付けます。ガンで打ち付けて、釘が合板にめり込むようでは、耐力は得られません。

ツーバイフォー工法用の釘(CN50)の方が頑丈です。釘の太さがちがいます。

大きい倍率になると、大きな引き抜き力が柱の足元に働きます。その力に耐えるためにホールダウン金物が必要です。

2.5トン用のホールダウン金物を使用します。

ボックスタイプのすじかい金物を使用します。

裏側から見た状況。

壁倍率4.0倍

この施工例では、半割り材(45×90)のすじかいをたすきがけに使用し、倍率4.0倍の耐力壁としています。
半割り材(45×90)用のすじかいプレート。

所定の釘はすべて打ちます。

座金タイプのホールダウン金物の付け方をした場合、アンカーボルトは、必ず芯から200mmにします。
半割材(45×90)のすじかいの場合、間柱は、450ピッチに入れ、交差部分で釘打ちにします。(座屈止めです)
大きい倍率になると、大きな引き抜き力が柱の足元に働きます。その力に耐えるためにホールダウン金物が必要です。

2.5トン用のホールダウン金物の施工例。


壁倍率3.0倍

この施工例では、3つ割り材(30×90)のすじかいをたすきがけに使用し、倍率3.0倍の耐力壁としています。

3つ割り材(30×90)用のすじかいプレート。

所定の釘はすべて打ちます。

座金タイプのホールダウン金物の付け方をした場合、アンカーボルトは、必ず芯から200mmにします。
半割材(45×90)のすじかいの場合、間柱は、450ピッチに入れ、交差部分で釘打ちにします。(座屈止めです)
大きい倍率になると、大きな引き抜き力が柱の足元に働きます。その力に耐えるためにホールダウン金物が必要です。

2.5トン用のホールダウン金物の施工例。


壁倍率2.5倍

この施工例では、構造用合板(厚さ9mm)釘打ちし、倍率2.5倍の耐力壁としています。

構造用合板を使用する場合は、通常はJAS構造用合板7.5mm厚以上を使用します。

また、これ以外の合板でも建設大臣が認めれば耐力壁として使用することができます。

針はN50(5cmの長さ)針のピッチは15cm以内で打ち付けます。ガンで打ち付けて、釘が合板にめり込むようでは、耐力は得られません。

ツーバイフォー工法用の釘(CN50)の方が頑丈です。釘の太さがちがいます。

構造用合板のつなぎ目には、90角程度の受材を必ず入れます。

裏側から見た状況。

1.5トン用のホールダウン金物の施工例。

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