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ウッドライフ教室 曲げ木のオーバルボックス

ウッドライフ教室曲げ木のオーバルボックスを作ろう 1日目
蒸気曲げによるオーバルボックスを作る教室の様子です。
日本にはかなりの昔から(奈良時代)曲げ木の技術が確立していて、正倉院にも曲げ木の木工品が収蔵されています。
日本の伝統工芸の曲げわっぱには、目の通ったヒノキや杉の柾目板が使われていて、湯で煮て曲げていきます。
今回こちらでやる曲げ木は西洋の方法で、広葉樹を使い、蒸気で木を温め曲げていきます。

今回は接合部に機能性と装飾性を兼ねた燕の尾のデザインを使っています。
乾燥材のままですと曲げには適さないので、一晩水に浸けて木の含水率を20~30パーセントまで上げます。
通常乾燥材と言われているものは15~17パーセントの含水率です。
どんなに水に浸けても100パーセントにはなりません。
一度乾燥させると、木の成分であるセルロースが結晶化するため、水分を含んでも変化しにくくなります。
しかし、結晶化した成分の内、ヘミセルロースとリグニンは水分を与えて、温度を高めると(約80℃)軟化する性質があり、曲げ木はこれを利用しています。
材料には粘りがあって折れにくい物が求められます。
今回の教室には、ブナを選びました。

さて作業開始です。
型紙を使って燕の尾型を材に写します。
糸のこ盤で曲線切りをして、切り出し小刀で整形。
鉋で接合部を斜めに削りました。こうすることで、後できれいな楕円になります。
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この時も材が乾燥しないように注意を払います。
加工が済んだら、濡れタオルに材をくるみ、アルミホイルで巻いてアイロンを当てます。
一か所につき約5分。少しずつづらして全体を温めます。十分に温まると蒸気が出てきますので目安とします。
全体が温まったら、いよいよ曲げの作業です。
2~3分が勝負。加熱が不十分だったり、冷めたらたちまち硬くなってうまく曲がりません。
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皆さんで助け合って、なんとか無事に曲げる事ができ、ホッとしました。

(工作指導員 小泉)