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安達木工所見学


先日、材料の調達に綾部にある安達木工所に行ってきました。
この木工所は「白樫(シラガシ)」という材料を専門に扱っておられます。

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日本で一番硬い木として知られている樫の木。
主な用途としては、鉋の台や鑿(ノミ)の柄、玄能の柄などに使われています。

10月頃から、仕入れた丸太の製材を始め、
湿度の少ない冬の間、春先までに製材を終えられます。
温度・湿度の高い時期には菌の繁殖によってカビが生えやすく腐朽するので、
例年その時期を避けるようにして製材を行うそうです。

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鉋の台で取れない小さなものや細いものは、
小さな鉋や、玄能の柄などに、節や割れのあるところなどは、薪になります。
木工をしていると、どうしても捨てるしかない部分が半分ぐらい出てきますが、
こちらでは、捨てるところが一切ありません。
大まかな製材が終わったあと、夏ごろまではこういった細かい作業をするそうです。

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自然の四季に合わせ、丸太の木目を読みながら木の加工をする。
木にとって一番良い仕事の仕方を実践されており、
個人的に非常に憧れる仕事の仕方です。

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園芸用で見るシラガシとは太さも長さも全く別次元の大きさです。
使われている丸ノコの刃も別次元・・・
そして、この玉切りの時点で、その材料がどう使われるかが決まります。
ぱっと見ただけでは全く違いが分かりません・・・。

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かつては綾部でもこの樫がよく自生していたそうで、
創業当初は10社程他にも製材所があったのですが、
需要の問題と材の枯渇で、この辺りでは今は安達木工所さんだけだそうです。
丸太の買い付けも、今では島根など山陰の方にまで行かれており、
それも年々減少傾向にあるそうです。

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このパレットの上に乗っているもの全て鉋台用の材です。
需要は全国をはじめ、最近では韓国へ輸出もしているそうです。

国内で見ても専門で扱っている木工所は珍しいですが、
元々中国韓国日本原産の木なので、
全世界的に見ても非常に珍しい木工所ではないでしょうか。

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木工には無くてはならない木、白樫。
その木を専門に扱う木工所があるというお話は聞いていましたが、
あれほど硬くて重い木を、軽々扱う職人の方々の動きに驚きました。

木を各地から集めてきて、そうした職人の方々が切り出した木で、
木工で使う道具はできています。
こちらに伺って、今まで以上に大切に道具を使おうと、そんな風に感じました。

帰りに、前々から行きたかった綾部の竹松うどんに行きました。
世にも稀な?こんにゃくの天ぷらが非常に美味しかったです。