蒸気曲げによるオーバルキャリーを作る教室の様子です。
キャリーとは運ぶという意味です。
曲げ木に関する座学の後に実習開始です。
型紙を使って燕の尾型を材に写します。
糸のこ盤で曲線切りをして、切り出し小刀で整形。
鉋で接合部を斜めに削りました。こうすることで、後できれいな楕円になります。
この時も材が乾燥しないように注意を払います。
加工が済んだら、濡れタオルに材をくるみ、アルミホイルで巻いてアイロンを当てます。
一か所につき約5分。少しずつずらして全体を温めます。十分に温まると蒸気が出てきますので目安とします。
全体が温まったら、いよいよ曲げの作業です。
2~3分が勝負。加熱が不十分だったり、冷めたらたちまち硬くなって、うまく曲がりません。
この時は再び湿らせて加熱し直します。
皆さんで助け合って、なんとか無事に曲げる事ができました。
(工作指導員・小泉)